写真集 うつくしい日々 の商品レビュー
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自分の親を看取った日に私はこんな風に過ごせる自信がありません。 淡く、優しく、美しい世界。 父が逝った日の空は綺麗すぎて怖いくらいだった── 父蜷川幸雄がゆっくりと死に向かう一年半。 光は眩しく、世界は驚くほど美しくなっていった。 奇跡のような日々を写した感動の写真集。 著者について 蜷川実花 写真家、映画監督。 木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007)、『ヘルタースケルター』(2012)監督。映像作品も多く手がける。 2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した。 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任。 www.ninamika.com
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やさしくてやわらかい写真集。 白が印象的。光が美しい。 蜷川実花らしくないなとも思ったけれど、それもまた、とても良かった
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あの色彩あふれる蜷川実花ワールドではなかった。 お父様(蜷川幸雄氏)を見送った日の、世界の切り取り。 病室では見られないその淡いひかりと、 刹那な文に、親を失うことを読ませていただきました。 蜷川家の子育て家訓10条で育つと こんなに素敵な女性になるんですね。
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蜷川さんのイメージとは少し違う、なんかすごくパーソナルなかんじのする、淡い世界。 大切な人が死に向かっていっても、時間はいつもどおり進んでいくし、世界は美しいまま。 そうやって命がつながれていくのだ。 また見よう〜
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霞みがかったような、うつくしい写真たち。 頭の芯がしびれる。 彼女の作品にあったカラフルなイメージと全然違うところがまた切ない。
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去年展示を見て、写真のことがずっと心に残っていたので、写真集を購入しました。 いつもの蜷川モードではありませんでした。 ギャップ萌えです。 ISO感度の高いフィルムを使っていらっしゃるのかなあ。 ご自身の生身の言葉が淡々と加えられていて、写真をより引き立てています。 蜷川さん...
去年展示を見て、写真のことがずっと心に残っていたので、写真集を購入しました。 いつもの蜷川モードではありませんでした。 ギャップ萌えです。 ISO感度の高いフィルムを使っていらっしゃるのかなあ。 ご自身の生身の言葉が淡々と加えられていて、写真をより引き立てています。 蜷川さんのファンではありませんが、この写真集のファンです。 光で満ち溢れた世界が眩しいです。
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いつもの極彩色のニナミカワールドとは、ちょっと違う。 父である蜷川幸雄が亡くなるまでのカウントダウンのような日々、そして命日の、近親者にとっては非日常であっても、朝がきて夜になって他人事のように変わらず繰り返される日常のあたたかさ。 父の死までも作品にしてしまうニナミカは、本当に素晴らしい表現者だと思った。
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なんだか泣けてしまった 病室と戸外 対比されているようで どちらも日常だったんだろう 対比、なんて思いもかけなかったのかもしれない
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