人工知能の哲学 の商品レビュー
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まだ理解度50%くらいではあるが、とても分かりやすかった。 ・生物は、目で見ることにそれほど意味はない。環境との相互作用の中で自分の行動を決めていく。 ・環境との相互作用ができることこそが、「生物」の定義ではないか。 (ルンバも、すごい人工知能?ではなく、実は、ぶつかったら跳ね返る、というだけの簡単な仕組み) ・人工知能は、プログラムされたことはできるけど、自分でルールを作ったり、ルールを修正したりすることはできない。 ・生物(人間)は、モノに意味を持たせることができる。「椅子」というのも、形状だけがその定義となるのではなく、そのものに「座るためのもの」という意味を持たせることができるのが、人間。
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現在、自分んの判断だけで動くこおとができる強い人工知能は存在しない。その一方で、私たちが利用可能な弱い人工知能は、あくまで人間が使う道具である。強いAIが存在しない以上、いわゆる道具である弱いAIは独り歩きすることができないということは当然のことである。したがって、人間が行っているどんな仕事であっても、弱いAIだけでそれを行うことは不可能なのである。人間は意識する、しないにかかわらず、様々な仕事を自部の判断dえ行うことができる。私たち人間にとっては、まるで頭を使わない作業に見えるようなものも、機械にやらせようとすると、意外な難しさがつきまとうということが少なくないのである
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「人類の文明は、私たち人類が、労働から開放されるために進化を続けてきた」 人工知能の発展と展望について哲学の観点を含めてまとめた一冊。 ・現在の人工知能ができるのは「分類」することだけ。しかしものすごく上手に分類できるようにはなってきた。 ・そもそも知能とは何か、まだ定義でき...
「人類の文明は、私たち人類が、労働から開放されるために進化を続けてきた」 人工知能の発展と展望について哲学の観点を含めてまとめた一冊。 ・現在の人工知能ができるのは「分類」することだけ。しかしものすごく上手に分類できるようにはなってきた。 ・そもそも知能とは何か、まだ定義できない。 ・人間は錯覚によって世界を認識している。つまり、「主観的に世界を作り出」している。それは時々刻々と変化する「無限定空間」を生きるために必要である。 ・世界を認識して、自己との関係性を作ることが生物の「知」であり、現在の人工知能の目指すところはこのような知能ではなく、人間の道具としての「弱い人工知能」である。 ということでした。 個人的な関心事である自動運転車については永久機関のようなものと言われてしまっているけど、なんとか頑張ってほしいところです。 強い人工知能と見分けがつかない(しかし実態としては弱い)人工知能も行き着く果には出てくるだろうな。 生物の知がどのように作られてきたかよくわかりました。 10〜20ページごとに、ここまでのまとめ、があるのはちょっと読みづらかった。 あと途中の章で生命はリズムであると言い出したけど、ちょっと唐突というか、あんまり関係ない話がしばらく続いた感じできつかった。
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バズワードの人工知能に真摯に向き合った本。すばらしい。 やはり、シンギュラリティが来そうにはとても思えない。 人間の脳への理解がなかなか一筋縄ではいかないということだろう。
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「知能」とは何なのかを考察しながら、現在もてはやされている人工知能では実現が期待できない、という論調ですかね。 「どうすれば知能を実装できるか」とか、何か答えが書いてあると期待して読むとハズれるので注意。
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人工知能の歴史からニューラルネットワークや強化学習など人工知能の仕組みを説明した後、心理学的な考察から脳科学へと説明を掘り下げ、脳の仕組みを解説する。そして下地が出来上がったところで、人工知能と脳の違いを明らかにすると共に、人工知能の本質を考察します。タイトルに哲学と付いてますが...
人工知能の歴史からニューラルネットワークや強化学習など人工知能の仕組みを説明した後、心理学的な考察から脳科学へと説明を掘り下げ、脳の仕組みを解説する。そして下地が出来上がったところで、人工知能と脳の違いを明らかにすると共に、人工知能の本質を考察します。タイトルに哲学と付いてますが、冗長な古典哲学の引用もなければ抽象的なメタ議論もない、かといって人工知能のビジネスでの活用を紹介するわけでもなく、人工知能の本質に迫る格好の入門書です。
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