首都圏発戦国の城の歩きかた の商品レビュー
関東の土の城の解説。行きやすく、わかりやすいが、今まで知られていないような城を紹介している。周囲の川、岡、山を利用し、1の曲輪を囲む土塁、横堀、竪堀、馬出、土塁、で入り口である虎口及びそれまでの道をくねらし横矢をかけられる状況にして守っていく。
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紹介されている城の数は多くないものの、各城の構造について、漫画やイラスト、写真でそれなりのページにわたって説明されていて、とにかくわかりやすいのがいい。 当時の状況がよく保存されている城はともかく、そうでないところはよくわかってない人が行っても、堀(の壁)か土塁かわからないかも...
紹介されている城の数は多くないものの、各城の構造について、漫画やイラスト、写真でそれなりのページにわたって説明されていて、とにかくわかりやすいのがいい。 当時の状況がよく保存されている城はともかく、そうでないところはよくわかってない人が行っても、堀(の壁)か土塁かわからないかもしれないし。 何より縄張り図がないと、どこからどこまでが城がわからないだろう。というか、自分が今どこにいるかもわからないだろう。 なので、こういう本があるとすごく助かる。 城は小学生の頃、自分も興味を持っていたのだが、クラスにも好きなヤツが何人かいて。いろいろ調べたり、城の絵を描いたりして楽しんでいた。 でも、当時の本は天守や建物が残っている城が中心で。そういう城は関東にはほとんどないから、友だちと出かけたりすることはなかった。 だから、もし、こういう本が当時あったらなーと、こういう本がある今の時代の子供がうらやましい。 実際、この本にも近くにある城が紹介されているし。ネットを見れば、子供の頃住んでいた所にもそれなりの遺構が残っている城がある。 当時それを知ってら、好きな友だちたちと遊びに行って楽しかっただろうなーと、なんだかすごく悔しいw ただ、当時はベニヤ板で鎧兜を作って。竹で作った刀や弓、あと花火で戦ごっこをよくやっていたから。史跡である城跡でそんなことやって怒られてたかもしれないw とにかく、縄張り図を睨んでいるだけで楽しい本だけれど、コラムの「関東戦国史」、これが意外な拾いもの! ものすごくぶっちゃけて書いてあるんだけど、ぶっちゃけて書いてあるだけに、複雑怪奇な戦国時代の関東の概要がなんとなくわかる。 というか、これだけぶっちゃけて書いてあっても、頭がこんがらがってくるくらいwなので、ほんとこれはとっかかりにいいと思った。 そういえば、巻末に「モア28城リスト」があげられていて。 一番目の滝山城のところに“スゴすぎてこの本ではとても紹介しきれない”とあるのだが、 そういわず、この調子で滝山城を紹介した本をぜひ書いてほしいぞ!w
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