組織に埋れず の商品レビュー
『組織に埋もれず』高杉 良著 【総括】 タイトルで買いを決意した本書。ノンフィクションということもあり、一気読み。 身近なJTBが舞台であることも魅力のひとつ。 1;ノンフィクション ★★★★★ 2;物語性。感情と論理のバランス ★★★★★ 3;不確実性が増す社会での考え方・...
『組織に埋もれず』高杉 良著 【総括】 タイトルで買いを決意した本書。ノンフィクションということもあり、一気読み。 身近なJTBが舞台であることも魅力のひとつ。 1;ノンフィクション ★★★★★ 2;物語性。感情と論理のバランス ★★★★★ 3;不確実性が増す社会での考え方・動き方 ★★★★★ 【こんな人にお勧め】 1;組織の官僚的体質に対して疑問がある方。 2;管理職としてグループ・チームをまとめることに苦慮している方。 3;自身のキャリアプラン形成に対して考慮をはじめている方。 【学べること】 大企業/JTBにおいて、組織のルールよりも、社会そして企業の目的に重きをおいた社会人の生きざまを知ることができること。 ・疑問があれば調べること。 ・考えたら、まずやってみること。 ・立案は、ビジネスモデル優位性・必要性、法務、そして収支をセットにすること。 【主人公 大東敏治氏】 広島県出身。一橋大学に入学。学費は、自身のアルバイトで賄う。1年間海外に流浪の旅に出るため休学。卒業後、JTBに進む。 以下を企画から運用までを立案したJTBの収益基盤を創ったひと。 ・年金を原資にしたシニア向け旅行プラン ・旅行積立 ・TC(トラベラーズチェック)発行 ・デパート共通商品券 (参考)Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E6%95%8F%E6%B2%BB 大東敏治(1949年3月1日生まれ)は、実業家であり、トラベルバンクの創業者兼元社長です。彼はJTBで経営改革部ビジネスプロデューサーとしても活躍し、企業内起業家としても知られています。彼は海外旅行の新しいアイデアを生み出し、多くの賞を受賞しました。また、トラベラーズチェックの発行を実現し、非金融サービスの拡大にも成功しました。 【主人公の考え方】 <社会・組織> 1;これからの社会 本来の意味での快適さを各々が追求しなければならない。 自己の満足が他者の満足と符合して初めて快適であるといえる。 2;社員と企業 企業のサイクル・論理に個人としてどのように関わるかが問題である。 社員と企業はギブアンドテイクの関係である。共に要求するものは要求する。結果によってどう対応・待遇するか?を約束し、納得ずくでスタートする。 <能力と判断基準> 1;良い開発をするには、究極的には開発マン自身の能力開発につきる。 2;正常感覚を保つことは難しいことではない。何かがおかしいと素朴に疑問をもつことである。 <キャリア形成> 3;自身のアイデンティ・強み領域 どこか?そしてそれを伸ばすことである。 4;目標 計測かつ達成可能であること。達成に向けたプロセスは具体的であること。だれ、いつ、なに、なぜ、どのように。 5;業務・振り返り 会社の評価とは別に自身の業務に対して自身が計測・評価・蓄積しておくこと。 6;総括 自身の収支を計算すること。どれだけ社会・会社に対してプラスで、会社からの収入(会社にとっては支出)はいくらなのか?
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大東さんは、アイディアを得だ時には他の人からの意見や時代の流れを的確に感じていた。新しいものを発明するときは、何もないところからは生まれず、必ずすでに存在するものをつなげ合わすことで生まれる。それができるのは、常に情熱と何か得られるものを探すセンサーを持ち続けているからである。 ...
大東さんは、アイディアを得だ時には他の人からの意見や時代の流れを的確に感じていた。新しいものを発明するときは、何もないところからは生まれず、必ずすでに存在するものをつなげ合わすことで生まれる。それができるのは、常に情熱と何か得られるものを探すセンサーを持ち続けているからである。 また日本人は、周りに合わせ主張をしないイメージがあったが、大東さんは信念を持ち努力を怠らなかったので必ず支えてくれる人がいた。周りの人を大切にできるからこそ、助けられまた新たな知識を得ることができた。 このコロナが終わった後には、今までとは違う世の中になる。そこで将来を見る目を持ち、未来のニーズがわかることで新たな事業が生まれてくるはず。常に周りから刺激を得て、成長し続ける社員になりたい。
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JTBで数多くのヒット企画を生み出した実在の名物社員、大東敏治(本名)。その圧倒的な行動力と人間力でJTBという巨大企業を動かしていく様は、私たちサラリーマンにとって、とてもダイレクトに響く勇気とモチベーションを与えてくれます!
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官僚的な企業組織と揶揄されることが多い旅行代理店のJTB。そのJTBにあって、多くのヒット企画を立案・成功させた実在の人物に焦点を当てた本書。その発想と行動力、そして人情あふれる性格に魅了される。
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新しいことをするための確固たる信念と実行力に脱帽しました。 これが日系のできるサラリーマン像なのかと思いました。
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旅行会社で、年金ツアー・積立旅行・デパート共通商品券・トラベラーズチェックなど前例のない新商品を生み出して、組織に埋れることなく活躍した人の話は、爽快でした。
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JTBの大東敏治さんのノンフィクション的小説。企業内企業家という肩書にふさわしく、「年金ローン旅行」や「デパート共通商品券」など数々のヒット商品を手掛けた。更に凄いと思ったのは、社内制度の改革なども実現したところ。物語としての派手さはないけれど、感心させられる話し。
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JTBの社史や取材に基づき、JTBの社内体制とこれまでの軌跡を主人公大東の視点からストーリー化されている。 序盤、阪神淡路大震災の復興に駆け付けるというところから始まるが、後半のオチにもあまりつながっていなかったのが期待していた分、残念であった。 ただ、主人公大東の企画力とその企...
JTBの社史や取材に基づき、JTBの社内体制とこれまでの軌跡を主人公大東の視点からストーリー化されている。 序盤、阪神淡路大震災の復興に駆け付けるというところから始まるが、後半のオチにもあまりつながっていなかったのが期待していた分、残念であった。 ただ、主人公大東の企画力とその企画を通す場面は読んでいて爽快感がある。
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良い意味での「はみ出し者」なのだな。 しかし、嫌われ役で登場してるヒトたち、たぶん偽名なのだろうが、関係者が読んだら「あ、あのヒトだ」とわかるのだろうな。
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