映画にまつわるxについて(2) の商品レビュー
やはり西川美和のエッセイはすごくよい。向田邦子好きならおすすめ。映画の裏話満載なんだけど、初めて観てから読んだのですごく楽しめた。主演の本木雅弘からのメールは特にすごく踏み込んでいる。面白すぎる。こんな人だったんだ。
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本木雅弘氏が、西川監督へ宛てたメールの数々。 竹原ピストルは、役作りの為、実際に中型免許を取得したとか・・・・etc 映画作りの裏話盛り沢山だ! また『ディア・ドクター』の笑福亭鶴瓶のエピソードも興味深い!
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- ネタバレ
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著者の書く小説も、著者の撮る映画も好き。 身長が153cmとうのも親近感。 この本は主に”永い言い訳”の撮影秘話的なエッセイ。 オーディションの選ぶ基準からバッグに流れるBGMの選曲から子役の苦労話から、、モックンのめんどくさい(いい意味で)性格から、スタッフの取捨選択の決断まで著者ならではの感性でぐいぐい読ませる。 映画作りってほんと毎回、すごい労力と神経と体力と使って 全力で立ち向かっていくものなんだね。 それ故、完成した時の喜び、俳優、スタッフ達との別れもまた感慨深いものがあるんだろうな。 ほんとこの映画”永い言い訳”みたいな作品がなんで、”日本アカデミー賞”の候補にもならないのか不思議。
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もしかして私たちは、撮られる人たちを、心のどこかで軽蔑しているのだろうか?よくもまあ、こんなことができるもんだな、と。まるで娼婦を抱きながら、娼婦を愚弄する男のように。そんな女に抱いてもらって、自分は生かされているくせに。 他の表現でも、男っぽいつぶやきみたいものをさし挟む。そ...
もしかして私たちは、撮られる人たちを、心のどこかで軽蔑しているのだろうか?よくもまあ、こんなことができるもんだな、と。まるで娼婦を抱きながら、娼婦を愚弄する男のように。そんな女に抱いてもらって、自分は生かされているくせに。 他の表現でも、男っぽいつぶやきみたいものをさし挟む。そこがとてもぴったりくる。 男ならぬ西川さんがいうのだから、男と女の頭の中の境界線ってあるのかないのか、心許なくなってしまう。 x=孤独、愛、読んでて泣けてきた。カッコイイ。 仕事に向かい合うとき、心に留めておこうと思う。 最高。 ところで、ふと思い返して気づいたのだが、外見を撮られる人たちより、心のなかを、ある種さらけだす、物書き、監督って、よっぽど「よくもまあ、こんなことができるもんだな」って思われそうだなって思いつつ、冒頭で抜粋した、この文章を書いたのかなって思った。 なんだか中学生の頃、好きな作家の文章を反芻したように、この人の文章を反芻してしまっている。
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