インターネットで死ぬということ の商品レビュー
この読後の不快感は、著者と同世代であるがゆえに自分のなかにも反応するアンテナがたってしまっているからだと思う。 それでも今このような文章を読んで改めて感じるのは、傷そのものに価値があるとみんなが勘違いしてしまっていた時代は終わっているということ。 他人のカサブタを剥がした傷口を無...
この読後の不快感は、著者と同世代であるがゆえに自分のなかにも反応するアンテナがたってしまっているからだと思う。 それでも今このような文章を読んで改めて感じるのは、傷そのものに価値があるとみんなが勘違いしてしまっていた時代は終わっているということ。 他人のカサブタを剥がした傷口を無理やり見せつけられても、不快感しか感じない。
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社会学者である著者の自伝。 なぜインターネットで炎上したか、その生い立ちを含めて解き明かそうとしている。 その試み自体が成功したかは微妙なところだが、彼女の自意識過剰な部分も含めて面白かった。
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すべて真実だとしたら、著者には大変申し訳ないんですが、何だか現実味がないんですよね、全体的に。 ただ、自分自身は、若い頃(とくに10代の頃)、自分自身をうまく説明するだけの語彙を持っていなかったので、非常に多彩な表現を持っている著者を、うらやましいと思いました。
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大学院で学んだことだけが、残滓のように残っており、その矜持と精神の不安定さが行き来しながら書かれている自伝的小説。生き返りを宣言しながら本書を終えているので、研究の世界に再度真摯に向いても良いのかと私見ながら感じる。私自身、金沢にいる身、自己を乖離的に見る視点、アイデンティティの...
大学院で学んだことだけが、残滓のように残っており、その矜持と精神の不安定さが行き来しながら書かれている自伝的小説。生き返りを宣言しながら本書を終えているので、研究の世界に再度真摯に向いても良いのかと私見ながら感じる。私自身、金沢にいる身、自己を乖離的に見る視点、アイデンティティの不安など、共通共感するところは多々あるし、過去美味しいカレー屋さんを教えて頂いた縁も感謝もある。陰ながら応援している。
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