システム発注から導入までを成功させる90の鉄則 の商品レビュー
発注者側の担当者として、予想されることを全体的に書かれているのでイメトレにもなると思う。 例として掲載されている書式も具体的で、まずこれに合わせてやってみることで、何も進まないまま頭を抱えて唸流というような無駄な時間を減らせると思う。
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【著作権は必ず自社に帰属させる】 本文中では、ベンダ打ち切りの際に「著作権はウチにあるので、システムは最初から作りなおしてくれ」と要請される事態を紹介。このケース以外においても、クラウド・サービスにおいても注意が必要。 【瑕疵担保期間は1年を基準とする】 決算や年末年始、特定イ...
【著作権は必ず自社に帰属させる】 本文中では、ベンダ打ち切りの際に「著作権はウチにあるので、システムは最初から作りなおしてくれ」と要請される事態を紹介。このケース以外においても、クラウド・サービスにおいても注意が必要。 【瑕疵担保期間は1年を基準とする】 決算や年末年始、特定イベントを考慮すると1年必要。民法上も「瑕疵修補期間」も1年と定められている。損害賠償責任期間も同様。 【見送り機能は丁重に取り扱う】 検討で見送りとした機能は「要求機能一覧」から削除せずに残し、見送った理由・解決方法を明記する。蒸し返しが発生してしまう。 【課題管理は進捗を訊くだけでは意味がない】 停滞の原因は「ネクストアクションが明確でない。」「実は課題をよく理解していない」。⇒PMは訊きに回ってボトルネックを見つけ真の原因を除去する。 【面従腹背はプロジェクトを転覆させる】 PMの管理が厳しくなると面従腹背が発生し、プロジェクトは悪循環に陥る。⇒PMは訊きに回ってボトルネックを見つけ真の原因を除去する。 【障害管理表はボールを止めない】 「いまボールを誰がもっているのか」。障害を理解し、解決へのストーリー・ステップを描く。 ※ちなみに2・3週前の東洋経済で特集されていましたが、2019施行予定の改正民法では、「不具合が有る事実を知ったときから1年間」となるようです。http://www.techvan.co.jp/media/quality/civil-code
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たまたま店頭で見つけて思わず購入してしまいましたが、システムの企画から保守・運用まで企業のIT担当がシステムを導入する際のノウハウとしてはひととおり網羅されているのではないでしょうか。 RFPの目次構成や業務フローの書き方、受入テストの体制づくりなど、非常に具体的で「痒い所に手が...
たまたま店頭で見つけて思わず購入してしまいましたが、システムの企画から保守・運用まで企業のIT担当がシステムを導入する際のノウハウとしてはひととおり網羅されているのではないでしょうか。 RFPの目次構成や業務フローの書き方、受入テストの体制づくりなど、非常に具体的で「痒い所に手が届く」内容となっています。 システム導入プロジェクトのノウハウ本は巷で多く出回っていますがいずれもベンダー目線のものがほとんどで、いわゆる「情シス」向けのものが少なかっただけに貴重な一冊です。 企画フェーズでは経営層を巻き込み、要件定義~受入テストではユーザー部門を巻き込む、、、当たり前のことですが、なかなかできないことです。 またベンダーに任せる部分と何が何でも自社で主導してく部分のメリハリの付け方についても参考になります。ベンダーコントロールでお悩みの方も必読と言えます。 とは言っても、社内の事情は組織によってマチマチです。本書のとおりに進めたからといって、必ずしもプロジェクトが成功するとは限りません。 仮にもしプロジェクトが失敗したとしても、その教訓を次のプロジェクトで教訓として活かすことが大事です。そのためのベースという意味でも本書には価値があると思います。
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