花葬 の商品レビュー
「栞」 描かれていた絵は。 初めてで無くなってしまった途端に、その行為は心の中にある何かを繋ぎ止めるものになってしまったのかもしれないな。 「愛」 誘われたバイトは。 一度甘い味を知ってしまったら普通に戻るなんて簡単なことではないが、どこかで踏ん切りをつけなければいけないよな。...
「栞」 描かれていた絵は。 初めてで無くなってしまった途端に、その行為は心の中にある何かを繋ぎ止めるものになってしまったのかもしれないな。 「愛」 誘われたバイトは。 一度甘い味を知ってしまったら普通に戻るなんて簡単なことではないが、どこかで踏ん切りをつけなければいけないよな。 「恵」 頑張り続けた結果。 気付きたくないから顔を背けていたからこそ、現実と向き合うことに時間がかかってしまい本当すら見失ってたのかもな。 「誓」 面倒見がいいから。 最低限の情報を本人から開示させるのは当たり前のことだが、それ以上に大切なことがあるのであれば伝えるべきだろ。 「了」 最期はあっけなく。 自己満足だったのか本気で心配だったのか、当時の感情に今更名前をつけれなくとも想い出には書き記すことはできたのか。
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愛する人への気持ち。 姉の自殺、高校の美術教師の義兄と関係を持った女子高生の栞。 進学費を稼ぐためにJK産業に手を出した女子高生の愛。 進学する夢を諦めかけている浪人生の恵。 好きな男に振り向いてもらえずに、彼の周囲にまとわりつく誓。 誰よりも愛していたナギサの過去と、心の脆さに翻弄されて 生まれた命も、ナギサも失ってしまう美術教師の心境。 性的にオープンに書かれていて、なんとも暗い話。 好きな人は好きな系統の話。 ナギサの赤ちゃんが頭ぶつけて死んでしまうのが、4ヶ月の子を持つ立場としては、とても怖かった。 生きていくって、残酷で、無惨で、身もふたもない気持ちになった。
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読み初めにいきなり美術の先生の奥さんが亡くなって主人公と彼氏の殺伐とした性描写だったのでもしかしたら読んだのは失敗かと思ったら嵌まってしまった。
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少しずつつながっていく5人のオトコとオンナの物語。 みんな少しずつ壊れていて、みんな少しずつ欠けていて、みんな少しずつ悲しくて、みんな少しずつ倦んでいる。 自分が本当に大切なものを大切にできない、それを若さというのならあまりにも残酷。
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