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義姉さんは僕のモノ 新装版 の商品レビュー

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この作者では珍しく相姦を扱った名作の再販

2011年に竹書房ラブロマン文庫より出た同名作品の装いも新たな再販本。底本が電子化されている中で〈新装版〉を改めて出版する意図として考えられるのは、もちろん加筆・修正の可能性もあるが、おそらくは電子書籍の取り扱いに不慣れだったり、電子書籍を遠巻きに眺めていたり、あるいは否定的で書...

2011年に竹書房ラブロマン文庫より出た同名作品の装いも新たな再販本。底本が電子化されている中で〈新装版〉を改めて出版する意図として考えられるのは、もちろん加筆・修正の可能性もあるが、おそらくは電子書籍の取り扱いに不慣れだったり、電子書籍を遠巻きに眺めていたり、あるいは否定的で書籍に固執するといった層への提供なのであろうと推測する。実際に本作の内容的な加筆・修正の有無は不明だが、表紙カバーイラストは一新されており、どうでもいい余談ながら底本ではサクランボを摘み上げているヒロインが本作ではイチゴに変わっている。 この作者にしては珍しく相姦を扱っているが、義理の姉(兄嫁)がヒロインにつき血縁はなく、むしろ健気に頑張る義姉を応援しつつ恋情を覚えた義弟たる主人公の悶々とした心情がベースになった作品と言える。クライマックスの官能的な破壊力が素敵に素晴らしく、大人が読む大人のための官能小説の真髄を示してくれている。 個人的には作者の最高傑作の1つとして今も記憶に残る名作である。

DSK