ぼんさいじいさま の商品レビュー
おだやかなある春の朝。盆栽はどれもじいさまのたからものでしたが、なかでも一番大切な、しだれ桜が満開になりました。じいさまは大満足で、うっとり桜をながめておりますと、そこへひいらぎ少年が『おむかえに』やってきたのです。「今日のことは、ずっと前からきまっていました」と。 盆栽の一つ一...
おだやかなある春の朝。盆栽はどれもじいさまのたからものでしたが、なかでも一番大切な、しだれ桜が満開になりました。じいさまは大満足で、うっとり桜をながめておりますと、そこへひいらぎ少年が『おむかえに』やってきたのです。「今日のことは、ずっと前からきまっていました」と。 盆栽の一つ一つにじいさまの人生の物語があるのでしょう。その集大成をもって迎える『おむかえ』なら、なんと幸せなことでしょう。 大人。5分。
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昔話の様な、心豊かなひと時を味わった。 お別れの時を決して別れとは言わず、出立の時として優しく見守る命の尊さ。 こういう話に出会う旅、安心する。
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ぼんさいじいさまのような生き方、そしてあんな最期を迎えることができたら こころから幸せな人生だったなあって思えるだろうな。 必要なものを必要なだけ。 自分だけの小さな庭を持ちたいと思う。
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ささやかな生活であっても、すべての生あるものを慈しみ、 後悔しないように精一杯生きる。 そうすれば、じいさまのようになれるかな?
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「じいさまの家のまわりにすんでいた いきものが みんなで『さよなら』」 うちのおじいちゃんにも、こんな最期をプレゼントしてあげたかったな。
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読み終わって気がついて、わっと悲しくなってしまった。 でも悲しいおはなしではないの。 最後のページから風が吹いてくる。
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こんなふうに人生の幕を閉じられるといいなぁ。 せいいっぱい、めいっぱい生きてきたひとだからこそ、なんだろうな、きっと。
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木葉井さんの他の本とはちょと違う。 どこまでも、どこまでも穏やかな感じ。 やさしく描かれた死と生のお話。
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Diary:2004/07/12 力強さの中に繊細さを秘め、生きることと死ぬこと、うまれることと旅立つことが、静かに、印象的に描かれている。生の終わりを、あたたかさをもって見つめた傑作絵本。
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