日本語全史 の商品レビュー
図書館で借りた。 私たちは現代文と合わせて、古い日本語を「古典」「古文」という形で学ぶが、実際はどこかで線引がされているわけではない。グラデーションのように段々と変化して今に至っている。そんな日本語の変化の歴史を”全史”としてまとめた新書だ。 新書なのが驚きだが、500ページ近い...
図書館で借りた。 私たちは現代文と合わせて、古い日本語を「古典」「古文」という形で学ぶが、実際はどこかで線引がされているわけではない。グラデーションのように段々と変化して今に至っている。そんな日本語の変化の歴史を”全史”としてまとめた新書だ。 新書なのが驚きだが、500ページ近い大作だ。古典の授業で習った文法などが、徐々に変わっていくという歴史を読み取ることができる。 活用形など、高校時代に学んだ古典の知識はほとんど覚えていないが、「あぁ~、そんな話あったかもなぁ」くらいで読み流した。少し復習しても良いかもしれないな、と思いました。
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素人向けの「日本語概論」というのはなかなかないのですが、最近ではこの人のこの本なのでしょうか。高等学校の国語の教員をしているとか、しようと考えて勉強している若い人にはぜひお読みいただきたいですね。 「全史」と銘打っているところが肝で、日本語の歴史のなかで何回かある「変化」を丁...
素人向けの「日本語概論」というのはなかなかないのですが、最近ではこの人のこの本なのでしょうか。高等学校の国語の教員をしているとか、しようと考えて勉強している若い人にはぜひお読みいただきたいですね。 「全史」と銘打っているところが肝で、日本語の歴史のなかで何回かある「変化」を丁寧に追いかけていて、わかりよい印象を持ちました。一冊の本としては読みでがありますが、日本語を一冊で語るというのは、それはそれで、大変だったと思いました。 金田一春彦の「日本語」(岩波新書)と絡めて、若い人に紹介するつもりでブログに書いています。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201904110002/
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日本語の「時代」を、古代前期・古代後期・中世前期・中世後期・近世・近代に区分し、各時代における文字表記と(話し言葉の)音韻・語彙・文法についてシステマチックに記述している。沖縄語と日本語の対応関係を知る上でも参考となる。今後も重宝することになると思う。
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「アクセントの型が知覚されない無アクセントは、変化の最も進んだ、高低アクセントの週末段階にあるものとも言える」と述べて居るが、アクセントが本来日本に存在しなかったという説は知らないのだろうか。中国から何らかの形で持ち込まれたアクセントが関西地方で広まったが、波及効果の及びにくい遠...
「アクセントの型が知覚されない無アクセントは、変化の最も進んだ、高低アクセントの週末段階にあるものとも言える」と述べて居るが、アクセントが本来日本に存在しなかったという説は知らないのだろうか。中国から何らかの形で持ち込まれたアクセントが関西地方で広まったが、波及効果の及びにくい遠隔地には広まらず、無アクセントが保存された、この説の方がしっくりくる。 他にも色々と作者オリジナル(?)の説がこの本には多い気がする。
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2017.12.12-2018.1.11 一般の読者には少し話しが細かい感じなので、星は三つ。日本語も大きな変化を経てきたことが分かる。
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