幸福はただ私の部屋の中だけに の商品レビュー
文章の雰囲気は嫌いじゃないんだけど、ベッドのうえに飲食物まで置いてるとか部屋のあちこちに大量の硝子瓶とか、描写はかなり受け入れがたい…。
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・森茉莉の素敵な感性に触れて、心が楽しく穏やかになるエッセイ集。 ・部屋に置いてあるガラクタを列挙するだけのエッセイがなんとまあ素敵ですこと。 ・現代とは文章のリズム感がだいぶ違うけれど、なぜか読みやすい。 ・ものすごく長い一文(全10行!)に自分でツッコミ入れてて笑った。 ・西...
・森茉莉の素敵な感性に触れて、心が楽しく穏やかになるエッセイ集。 ・部屋に置いてあるガラクタを列挙するだけのエッセイがなんとまあ素敵ですこと。 ・現代とは文章のリズム感がだいぶ違うけれど、なぜか読みやすい。 ・ものすごく長い一文(全10行!)に自分でツッコミ入れてて笑った。 ・西洋かぶれした日本社会に対してけっこう強烈な毒を吐いてて笑った。愉快でかっこいいお婆ちゃんだ。
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夢の日、と下町に暮らした思い出話が好き。 森茉莉は3冊目ですが、こんなに美しい文章を書ける人なのですね。 現代、といっても60年代〜80年代の若者の批判も意外と好きでした。 なんとなくこの人の影響で、わたしは小さないちごしか食べない。野いちごのような本当に小さいものはスーパーに並...
夢の日、と下町に暮らした思い出話が好き。 森茉莉は3冊目ですが、こんなに美しい文章を書ける人なのですね。 現代、といっても60年代〜80年代の若者の批判も意外と好きでした。 なんとなくこの人の影響で、わたしは小さないちごしか食べない。野いちごのような本当に小さいものはスーパーに並ばないけれど、できるだけ小さなもの。 あと、リプトンは青缶で。明治屋で買えます。 銀座も普段着で行く。 日本人は流行に従順すぎる(60年代〜80年代をもってしても!)のも納得なので、日本の服屋で買うのをやめよう、と思いました。いまだに大好きなアメリカのブランドにする。 くらいかなあ。 ヨーロッパに行ったことはないので、欧米礼讃の気持ちはわからないけど、いつか惚れ惚れしてしまう日が来るかもですね。
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やっぱり好きだなぁと満足した。うっとりするだけではなく、今回は感動した。 特に最後の不幸からは光る宝石を受け取って帰って貰えばいい、というようなニュアンスの文章。森茉莉はそうやって、いろんなことを経験してきたのか、となんだかしみじみ。 綺麗な空、素敵な景色を見つけて散歩する。美し...
やっぱり好きだなぁと満足した。うっとりするだけではなく、今回は感動した。 特に最後の不幸からは光る宝石を受け取って帰って貰えばいい、というようなニュアンスの文章。森茉莉はそうやって、いろんなことを経験してきたのか、となんだかしみじみ。 綺麗な空、素敵な景色を見つけて散歩する。美しい文章に触れる。それらを素直に感動できるこころを持ちなさい、との文章に大いに励まされる。これは文章技術を磨くことについて書いているのだけれど、文章技術だけでなく、生き方について書かれているなぁと思う。きれいなもの、美しいものに感動できる心。そういうことって、今の慌ただしい、時短や効率重視の社会では吹き飛ばされそうと感じてしまっていたけれど、それでいいのだと応援されたような気持ちになった。 しばらく森茉莉に浸りたい。
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私の大好きなジャンルの話ではあるんだけど、筆者の文体とスタンス(書く姿勢というか生きる姿勢というのか)が、残念ながら私にはまったく合わなかった。少なくとも、今の私とは合わなかった。 初めて読む著者の本は自分にとって合う合わないがあるから、1冊目は必ず図書館で借りて相性を見るよう...
私の大好きなジャンルの話ではあるんだけど、筆者の文体とスタンス(書く姿勢というか生きる姿勢というのか)が、残念ながら私にはまったく合わなかった。少なくとも、今の私とは合わなかった。 初めて読む著者の本は自分にとって合う合わないがあるから、1冊目は必ず図書館で借りて相性を見るようにしている。この本も図書館で借りたかったんだけど、旅先だったので&表紙のデザインも好きだし面白そうだったから、1冊目だったのにもかかわらず購入。そして失敗・・・
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美しく、硝子のようにツルツルとした綺麗な言葉たち。私もこんな風に自分の好きなものに囲まれた部屋で静かに愉しく生きたいな。日常離れかも、でも確かにそこに。
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自分の部屋の中でどう過ごすか、空想したり、書き物をしたり等の事が語られているエッセイ。個人的に食について語られている「紅茶と薔薇の日々」の作品よりも、此方の「幸福はただ私の部屋の中だけに」の方が好き。インドアの過ごし方による至福の時間とか共感出来る物があって、ふむふむと読み込めた...
自分の部屋の中でどう過ごすか、空想したり、書き物をしたり等の事が語られているエッセイ。個人的に食について語られている「紅茶と薔薇の日々」の作品よりも、此方の「幸福はただ私の部屋の中だけに」の方が好き。インドアの過ごし方による至福の時間とか共感出来る物があって、ふむふむと読み込めた。
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子どもの頃友人宅に遊びに行った際、六角形の綺麗なアルミ箱にぎっしり詰まった宝石のように美しいチョコレートを振る舞われたが、そのとき美に触れた原風景を思い起こさせてくれるかのような、森茉莉の豪奢な美文で綴られた随筆集。本のタイトルが秘めやかな美しさを感じて好き。森茉莉は三島とも親交...
子どもの頃友人宅に遊びに行った際、六角形の綺麗なアルミ箱にぎっしり詰まった宝石のように美しいチョコレートを振る舞われたが、そのとき美に触れた原風景を思い起こさせてくれるかのような、森茉莉の豪奢な美文で綴られた随筆集。本のタイトルが秘めやかな美しさを感じて好き。森茉莉は三島とも親交が深かったが、三島とはまた違った和洋折衷の美の探究者である。ボワイエやグレコのシャンソンを流しながら気怠い午後に読み返したい一冊です。
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好きな場所は本や雑誌の堆積の下。アニゼットの空瓶に夜の燈火が映る部屋。美しいものに触れて子どものように心を震わせ、人生のそばにはいつも「書くこと」があった作家・森茉莉の暮らしと生き方のエッセイ。 「紅茶と薔薇の日々」ですっかりモリマリに魅せられて、彼女が特集されていた雑誌のバック...
好きな場所は本や雑誌の堆積の下。アニゼットの空瓶に夜の燈火が映る部屋。美しいものに触れて子どものように心を震わせ、人生のそばにはいつも「書くこと」があった作家・森茉莉の暮らしと生き方のエッセイ。 「紅茶と薔薇の日々」ですっかりモリマリに魅せられて、彼女が特集されていた雑誌のバックナンバーまで買ってしまった。後悔はしていないし、もっともっと読みたくなる。毎日がキラキラしてて、好きなものや綺麗なもので包まれている様子がまぶしくて、ちょっと笑える描写もあって。いつの間にか彼女と一緒の世界を見ている私がいる。ああ、がらくただらけでも彼女にとってそこは「幸福」の中だったんだな。ただ闇雲に外国の流行ものを取り入れるんじゃなくて、芯のある明治の人たちの生き方、憧れるね。
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このシリーズのエッセイ集を最初旅行中に読んで、いい感じだったので、2冊目もこの3冊目も旅行に持って行った。ぜひ4冊目、5冊目も作っていただきたい。 森茉莉さんのような、美意識をしっかり持ち、それに基づき、気高く1人で暮らすおばあさんに憧れる。老後、お金があったほうがいいけど、賑...
このシリーズのエッセイ集を最初旅行中に読んで、いい感じだったので、2冊目もこの3冊目も旅行に持って行った。ぜひ4冊目、5冊目も作っていただきたい。 森茉莉さんのような、美意識をしっかり持ち、それに基づき、気高く1人で暮らすおばあさんに憧れる。老後、お金があったほうがいいけど、賑やかな暮らしもいいけど、もしお金がなくても、孤独であっても、森茉莉さんのように暮らしたい。育ちも才能も違うから無理かもしれないけど。
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