スーパーマンの誕生 の商品レビュー
人種差別・自警主義・優生主義の観点からスーパーマンの 誕生を読み解こうという本。スーパーマンが誕生した時代を 考えれば、このような文化的背景があるのは当然であるし、 一つの考え方としてこういう観方もあっていいとは思う。 ただし、この観点だけからスーパーマンを語るのは無理が ありす...
人種差別・自警主義・優生主義の観点からスーパーマンの 誕生を読み解こうという本。スーパーマンが誕生した時代を 考えれば、このような文化的背景があるのは当然であるし、 一つの考え方としてこういう観方もあっていいとは思う。 ただし、この観点だけからスーパーマンを語るのは無理が ありすぎるし、他のコミックからの影響がまったくと言って いいほど言及されていないのも気になる。先日読んだ 「バットマンの死」と同じく、大げさに捕らえずひとつの 読み物として受け取るのが正しい読み方かも知れない。 なおこの書物中でいろいろな作品が人種差別や優生主義と 関連して取り上げられているが、それによってその作品の 価値が貶められるようなことはあってはならないと思う。 それにしても著者はリチャード・ドナーによる映画や( クリスファー・リーヴ主演)、フライシャーのアニメ映画は 観なかったのだろうか?(苦笑)。
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米国はKKK的リンチを辞さない自警主義と各種財団が資金援助しナチが輸入した優生学に彩られた国家でスーパーマンはその価値観を内包しながら戦う敵を自警主義者や差別主義者という捻れを孕んだ存在と分析。映画分析は思いつきエッセイと紙一重だが本書は面白い。キングコングに見える黒人の性的侵略...
米国はKKK的リンチを辞さない自警主義と各種財団が資金援助しナチが輸入した優生学に彩られた国家でスーパーマンはその価値観を内包しながら戦う敵を自警主義者や差別主義者という捻れを孕んだ存在と分析。映画分析は思いつきエッセイと紙一重だが本書は面白い。キングコングに見える黒人の性的侵略とか。
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