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ディリュージョン社の提供でお送りします の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2018/11/11

幼い頃に青い鳥文庫のはやみねかおるで育った大人のための、ライトなミステリ。 まさにあの頃楽しんだテンポに懐かしくなるうえ、読書と無縁で生きてきた主人公からたびたびツッコまれる「ミステリあるある」にはついニヤッとしてしまう。 主人公のサバイバル能力が高く、トム&ソーヤも想起...

幼い頃に青い鳥文庫のはやみねかおるで育った大人のための、ライトなミステリ。 まさにあの頃楽しんだテンポに懐かしくなるうえ、読書と無縁で生きてきた主人公からたびたびツッコまれる「ミステリあるある」にはついニヤッとしてしまう。 主人公のサバイバル能力が高く、トム&ソーヤも想起させられる。 劇中劇、更にそれに絡んでゆく現実世界の構造がおもしろかった。 規模の大きな舞台のように、物語を現実世界に具現化して顧客に体感させてくれる「ディリュージョン社」(現代で言うリアル脱出が一番近い感じ)――実際にあったら私も体験してみたい! 一方で、あまりに物事がパタパタと進んでいってしまうので、大人が本で読むにはちょっと寂しい気もする。 ノリとしては、三谷幸喜のドタバタコメディ映画のようなテンポ。 主人公の過去には何かありそうで、そのあたりが少し気になる。 本書で初登場ではないらしいが、初出は私が読んだことのある作品に入っているのだろうか……。

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2018/11/01

ディスられても苦笑して逆にちょっと嬉しくなってしまうミステリマニアのさがってば。まあ、変態ですね(褒め言葉)。二重構造はきれいに決まると気持ちがいい。次巻も読んでみたい。

Posted byブクログ

2018/10/13

現実世界での物語の体験を提供する会社の面接で本は読まないと言明し不合格を確信するも何故か採用された美月と、不可能犯罪小説の体験依頼。役者として加わる中用意した台本から逸れて起こる殺人未遂達。飄々としてとぼけた美月が明るくて楽しい。本書が初登場ではないらしい、秘密の過去を思わせる有...

現実世界での物語の体験を提供する会社の面接で本は読まないと言明し不合格を確信するも何故か採用された美月と、不可能犯罪小説の体験依頼。役者として加わる中用意した台本から逸れて起こる殺人未遂達。飄々としてとぼけた美月が明るくて楽しい。本書が初登場ではないらしい、秘密の過去を思わせる有能さにわくわくした。

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2018/06/22

久しぶりにはやみねかおる作品読みましたがやっぱりめちゃくちゃ面白い。テンポがよい。シリーズ化したら嬉しいな。

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2018/02/02

「謎の館へようこそ(黒)」でディリュージョン社の短編があったので、本編というか元の話を読みたくて読んでみました。 物語を現実にするメタブックの世界を再度物語に戻すとこんな感じになるのかな。 主人公の森永美月がいいキャラを演じています。もう少し続きが読みたいなという微妙な距離感で物...

「謎の館へようこそ(黒)」でディリュージョン社の短編があったので、本編というか元の話を読みたくて読んでみました。 物語を現実にするメタブックの世界を再度物語に戻すとこんな感じになるのかな。 主人公の森永美月がいいキャラを演じています。もう少し続きが読みたいなという微妙な距離感で物語はパタパタ進んでいきます。 やはりミステリらしく不可能犯罪を探偵ではなく、全くの素人の主人公が馘をかけて謎解きに挑戦する。そんなライトなミステリで気楽に読めます。

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2017/08/14

想像以上にラノベだった。 ラノベが悪いんじゃなくて、ほんとーーにライト。 私には合わない。 30ページぐらいは読んだけど断念。。。

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2017/08/07

この不可能犯罪「劇」はまったく台本通りに進まない! 物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供する会社――ディリュージョン社で働く新人エディターの森永美月と、天才作家と名高い手塚和志。突如舞い込んだ「不可能犯罪小説を体験したい」という厄介な依頼に...

この不可能犯罪「劇」はまったく台本通りに進まない! 物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供する会社――ディリュージョン社で働く新人エディターの森永美月と、天才作家と名高い手塚和志。突如舞い込んだ「不可能犯罪小説を体験したい」という厄介な依頼に、完璧な台本と舞台を用意する二人。しかし怪しい手紙や殺意ある事件、と不測の事態が続き……。リアル殺人鬼が登場人物の中にいる!?

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2017/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語を現実化して顧客に体験させるディリュージョン社。VRじゃなく実際に行うから手動で小道具や音効を社員が仕掛けてる。小説に興味がなく社員としては使えないのに非常時の能力(応急手当とか)が抜群の不思議な主人公が活躍。本格ミステリ体験中に起きる殺人未遂事件がメインだけど、この会社の設定の方が気になる。

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2017/07/15

森永美月は、物語の世界を現実世界に出現させる、ディリュージョン社で働き始めます。顧客(リーダー)佐々木からの“不可能犯罪に挑戦してほしい(p52)”という依頼を受け、ライター手塚とともに、具現化した物語世界である“メタブック”を作ります。 森永と手塚は、佐々木やアクターとともに...

森永美月は、物語の世界を現実世界に出現させる、ディリュージョン社で働き始めます。顧客(リーダー)佐々木からの“不可能犯罪に挑戦してほしい(p52)”という依頼を受け、ライター手塚とともに、具現化した物語世界である“メタブック”を作ります。 森永と手塚は、佐々木やアクターとともにメタブックを進行していくのですが、予想外の事件が起きてしまいます。メタブック内の犯人を推理するはずだったのですが、現実世界の真犯人を推理しなければいけなくなります。 真犯人が誰だか全くわからず、読みながら早とちりばかりしてしまいました。冷静な手塚が探偵なのかと思っていたら、森永が意外な才能を発揮したので、びっくりしました。本を読まない、ミステリーに毒されていない美月と、ヒライサウザンド(平井課長が選んだ、本格ミステリー作品、千冊(p49))を読んでミステリーの世界に踏み込みすぎている手塚のコンビを、好きになりました。

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2017/06/02

冒頭のふわふわした感じというか、語り手のとぼけた感じが行き過ぎていて、読み進めるのがきつかったんだけど、最後まで読んでよかった。メタブックが実際に始まってからは、しっかりとミステリになっていて、意外な結末もしっかりと決まっていて、満足な読後感。 メタブックの説明がたどたどしいの...

冒頭のふわふわした感じというか、語り手のとぼけた感じが行き過ぎていて、読み進めるのがきつかったんだけど、最後まで読んでよかった。メタブックが実際に始まってからは、しっかりとミステリになっていて、意外な結末もしっかりと決まっていて、満足な読後感。 メタブックの説明がたどたどしいのは、こういった作品に作者が慣れていないからだろうなと思う。例えば同じような変な設定を得意としている西澤保彦とかだと、導入からしっかりと設定を読者に納得させつつ、物語を進行していくんだけど。

Posted byブクログ