人妻シェアハウスは僕のハーレム の商品レビュー
紋切り型で面白味に欠ける
2人ヒロインでしっとり甘く仕上げた前作や前々作(デビュー作)から3人ヒロインとした3作目たる本作は残念ながら失速した感がある。訳ありな人妻が集うシェアハウスに手違いから高校生の主人公が紛れ込んでしまう始まりは悪くないものの、その後は1ヒロイン1章、最後に全員集合の全4章という紋切...
2人ヒロインでしっとり甘く仕上げた前作や前々作(デビュー作)から3人ヒロインとした3作目たる本作は残念ながら失速した感がある。訳ありな人妻が集うシェアハウスに手違いから高校生の主人公が紛れ込んでしまう始まりは悪くないものの、その後は1ヒロイン1章、最後に全員集合の全4章という紋切り型の構成。とりたてて起伏もないまま淡々と進んでいく印象である。 陽気で開放的だったり、逆に清楚で控えめだったり、あるいは可愛らしさに芯の通った責任感があったりと人妻達のキャラこそ分けられているものの、残りの2人が外出して(帰りが遅くなって)主人公と2人きりになった夜に人妻が抱き始めた主人公へのショタコン含みな愛情を忍ばせつつそれとなく誘惑し、手淫やお口奉仕で白濁液を発射させた後は屹立を維持するムスコにうっとりして交合へと至るという一連の流れが似通っていてイマイチ面白くない。急に予定が変わって帰宅が早まった人妻が出歯亀してしまうことはあったが、他にも不意のアクシデントなどで今少しドキドキ感のある演出がほしかったところか。 また、中途半端に図々しい主人公も少々鼻につく。同居を一度は断られかけるもこの機会を逃してなるものかと懇願する辺りはまだしも、関係を得て以降、徐々に小さな我儘を見せ始めるのはタイトルのごとき『ハーレム』への道程とはいえ、かと言って昨今時折見られるような荒ぶる主人公というほどでもなく、単に従前の良好だったシェアハウスの雰囲気を台無しにしただけにも写る。人妻側も同意しているから実際はそうでもないのだが、であるならば単に流されるまま乱れただけという印象になるだろう。 まだ判断は早計かもしれないし、何より余計なお世話かもしれないが、ヒロインを欲張らなくとも2人で良質な作品が描けていることを鑑みれば、今後は2人ヒロインに特化した方が良いのではなかろうか。きっと作者自身もその方が得意ではないかとも感じられるので、ピッチャーに例えるなら変に球種を増やすよりはストレートとカーブもしくはフォークボールの2種類で勝負し、その2種類をさらに磨く道もあるように僭越ながら感じるところである。
DSK
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