ショートショートの宝箱 の商品レビュー
「ちょっとした時間を有効に使いたい」 そんな気持ちで選んだ本です。 短いモノで2ページしかない作品もあります。 「なにを言いたいのか分からない」 という作品も多々あれば、 「もっと読みたい」と思える作品もありました。 良くも悪くもそんな出会いが楽しい本です。この出会いは無駄ではあ...
「ちょっとした時間を有効に使いたい」 そんな気持ちで選んだ本です。 短いモノで2ページしかない作品もあります。 「なにを言いたいのか分からない」 という作品も多々あれば、 「もっと読みたい」と思える作品もありました。 良くも悪くもそんな出会いが楽しい本です。この出会いは無駄ではありません。 一番無駄だった「スマホを意味なく見る」自分が少し改善されたのは、 とても良い前兆でした。 ありがとうございます。
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30人の作者たちによるショートショート集。ちょっと怖い話の方が多いかも?不思議なものもあれば、想像しにくいものもあった。みな作風が違うので、読んでいると意外と疲れた。 好きだった話 ・宇宙飛行士の死/平野夢明 自然流産の赤ちゃん視点。宇宙(母)を救うためにロープ(臍の緒)を断ち切ったという表現が好きだった。 ・ぼくの時間、きみの時間/八杉将司 ぼくの1分の感覚が奥さんは50年の感覚に等しいという斬新な話。奥さんのお腹にいる赤ちゃんの主観時間はどちらに似るのだろう? ・ぼくにはかわいい妹がいた/海野久美 白いもこもこした生き物に〇〇用のフードを与えると〇〇になっていく話。死んだ妹も自分もヒューマンフードで育てられた白いもこもこだった。 ・冬のメリーゴーランド/工藤玲音 仕事で疲れた私がメリーゴーランドに乗る夢。メリーゴーランドの鏡の中に映る私はやさしくてつよいおひめさまになりたかった子供の頃の私だった。 ・ふしぎな駄菓子屋/小狐裕介 大人入店禁止の駄菓子屋で不思議な駄菓子を食べる話。対象年齢15歳以上の想い玉と書かれた飴を食べると両親や友人との思い出が蘇る。「あたしは不思議だよ。あんたたち大人はそういう想い出をなぜか忘れようとする。親の愛を疎ましく思ったり、友情をないがしろにしたりね。そういうものに頼るのは、甘ったれていると決めつけるのさ。昔は大好きだったくせにね。子供の頃より、今の方がずっと大変なんだろ?だったら、たまにら甘い思いもしなさい。周りに頼って、自分を甘やかしたってあたしはいいと思うがね」という駄菓子屋の老婆の台詞が一番好きだった。 ・愛している/井上史 人類と戦争を繰り広げてきた異星人と和解しようとする話。『こんにちは、地球のみなさん。わたしたちは地球を愛しています』という異星人の言葉に人類は喜んだが、実は異星人が人類を乗っ取ろうとして友好的に歩み寄ったようにみせかけていただけだった。
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良いものは良いがなにせショートショート、作品数が多いから読んでも読んでも終わらない。 まと、大作家先生から素人まで載っている作品の振り幅もそうだし、誰がどれだかわからなくなり、途中から流し読みしてしまった。しばらく短編集はいいかな。
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色々なショート30篇。 ちょっと不思議な話から、奇妙な話まで、色々で ものすごく楽しめました。 最初の蜂もすごいですし、途中にある息子を待つ老夫婦も 建物になる男の話も印象的でした。 短いからこそ、さくさくっと読んでしまえて ものすごい満足感です。
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改めて読み直してみた。 選び方がうまいのか、同じような作風がなく、一つ一つが楽しめた。 わたしのお気に入りは「そ、そら、そら、そら、兎のダンス」。シンプルでおもしろい。 「虫の居所」は最初の作品として、インパクトがあって、よかった。
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一番印象に残ったのは「さびしいめがね」。 恋人を交通事故で亡くした主人公が、生前恋人がかけていた眼鏡をかけることによって、恋人の生前の記憶を見ることが出来る、というお話。 斬新な設定がおもしろいし、映像化したら綺麗だろうな、と思った。最後の、二人の眼鏡の左右をくっつけて、それぞれの記憶を一緒に見るという発想にも脱帽。
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ショートショートアンソロジー。よく名前を見る作家さんや、ほぼ知らない作家さん(ほぼアマチュアの方なのですね)まで、さまざまな作品が楽しめます。 お気に入りは皆川博子「そ、そら、そらそら、兎のダンス」。シュールでキュート、しかしどこかしら怖くも感じられるこの味わいはさすが皆川さん。...
ショートショートアンソロジー。よく名前を見る作家さんや、ほぼ知らない作家さん(ほぼアマチュアの方なのですね)まで、さまざまな作品が楽しめます。 お気に入りは皆川博子「そ、そら、そらそら、兎のダンス」。シュールでキュート、しかしどこかしら怖くも感じられるこの味わいはさすが皆川さん。 梶尾真治「カタミタケ汁」も好き。これはよくできたひっそりと恐ろしい話。でも一度食べてみた……くはならないかな(苦笑)。
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楽しい! 待望の堀晃作品もあったし、オチがわかりにくい作品もあったけど、いろんな作家さんの渾身のショートショートプログラム!よかった。 小狐裕介氏の駄菓子屋のお話良かったなぁ。全く知らない若いらしい作者さんだったけど、ほかも読んでみたい気がする。
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【収録作品】「虫の居所」荒居蘭/「泥酒」田丸雅智/「カタミタケ汁」梶尾真治/「待ち人来たる」橋本喬木/「致命的な科白ミスによるテイク2」三川祐/「宇宙飛行士の死」平山夢明/「ぼくの時間、きみの時間」八杉将司/「クレイジー・ア・ゴーゴー」飴村行/「阿呆宮」加門七海/「ぼくにはかわい...
【収録作品】「虫の居所」荒居蘭/「泥酒」田丸雅智/「カタミタケ汁」梶尾真治/「待ち人来たる」橋本喬木/「致命的な科白ミスによるテイク2」三川祐/「宇宙飛行士の死」平山夢明/「ぼくの時間、きみの時間」八杉将司/「クレイジー・ア・ゴーゴー」飴村行/「阿呆宮」加門七海/「ぼくにはかわいい妹がいた」海野久実/「冬のメリーゴーランド」工藤玲音/「墓屋」篠田真由美/「さかさま」高井信/「ふしぎな駄菓子屋」小狐裕介/「楽園になった男」吉澤亮馬/「裏庭の死体」成宮ゆかり/「魔物」我妻俊樹/「白昼」北野勇作/「君に会いたい」柴田千紘/「さびしいめがね」行方行/「愛している」井上史/「そ、そら、そらそら、兎のダンス」皆川博子/「死の扉」黒川進吾/「開封」堀晃/「あなたも一週間で歌がうまくなる」西崎憲/「キリエ」太田忠司/「機織桜」黒木あるじ/「海豹」深田亨/「隠者」井上雅彦/「約束変更線」江坂遊 ホラー、ファンタジー、ミステリ、SF、とさまざまな味わいのショートショート。
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