花のベッドでひるねして の商品レビュー
なんとなくいつもとちがうな、と思ったら お父様を亡くされたあと書いた小説とのこと。 あとがきを読んですごく腑に落ちた。 いつも死はそこにあるのだけど、 いつも以上に淋しさや恐怖がひたひたと 傍に寄ってくるようなリアルな感覚があったから。 おじいちゃんもとっても素敵だけど お母さ...
なんとなくいつもとちがうな、と思ったら お父様を亡くされたあと書いた小説とのこと。 あとがきを読んですごく腑に落ちた。 いつも死はそこにあるのだけど、 いつも以上に淋しさや恐怖がひたひたと 傍に寄ってくるようなリアルな感覚があったから。 おじいちゃんもとっても素敵だけど お母さんとお父さんもとても素敵だなぁ。 あたたかい、キラキラしたものを いっぱいいただいた気持ちになりました。
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読みやすくて角がない。めちゃくちゃ何か起こるわけじゃないけど、主人公の心境や境遇に共感するところもあって、集中して読めました。
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ほのぼのとして、切なくもあり愛が溢れるあたたかい物語。 おじいさんの言葉で、『その都度考えて、肚にきいてみなさい。景色をよくみて、目を遠くまで動かして、深呼吸しなさい。そして、もやもやしていなかったらその自分を信じろ。もやもやしたら、もやもやしていても進むかどうか考えてみなさい...
ほのぼのとして、切なくもあり愛が溢れるあたたかい物語。 おじいさんの言葉で、『その都度考えて、肚にきいてみなさい。景色をよくみて、目を遠くまで動かして、深呼吸しなさい。そして、もやもやしていなかったらその自分を信じろ。もやもやしたら、もやもやしていても進むかどうか考えてみなさい。そんなもの、どこからでも巻き返せる』っていうのが、いいなと思った。
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不思議なことが沢山詰まっているけれど、今自分の目の前にあること、もの、ひとを大切に想える作品。きらきらしたものが少しずつ降り積もって、まるで花びらが集まったように心地いい感覚を渡してくれる。
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スピリチュアルなようで、現実味がちゃんとあるから安心してすらすら読める。サラッと徳の高いお言葉を頂戴したような読了感。よしもとばななさんの言葉はシンプルなのに、心の奥にきちんと残るからすごいな、と思う。 主人公の幹は赤ん坊の時にわかめにくるまった状態で海辺に捨てられ、大平家に拾...
スピリチュアルなようで、現実味がちゃんとあるから安心してすらすら読める。サラッと徳の高いお言葉を頂戴したような読了感。よしもとばななさんの言葉はシンプルなのに、心の奥にきちんと残るからすごいな、と思う。 主人公の幹は赤ん坊の時にわかめにくるまった状態で海辺に捨てられ、大平家に拾われる。わかめに包まれていたという原点があるからか、不安なときは乾いたわかめを抱いて寝るのだというモノローグから本書ははじまる。まずこの時点で「お、おう…」となるが、大平家に拾われた幹の素直さが可愛らしくて、こちらも不思議と素直に受け止められるようになる。 たとえ血が繋がっていなくとも、大切に、そして愛されて育った幹は祖父が残したB&Bで働いていた。その祖父の存在感が大平家では満ち溢れていて、幹本人や突然アメリカから帰ってきた幼馴染の野村くんを通して思い出が語られる。物事を引き寄せる力を持っていた祖父の周りには自然と人が集まり、彼に育てられた幹も素直に幸せの価値が分かる心を持っていた。そうか、タイトルの「花のベッドでひるねして」というのはそういう意味だったのか、と納得した。読み始める前はただ可愛らしいタイトルだな、なんて思っていたけれど、これは祖父の幸せに生きるための秘訣だったのだ。 物語終盤に向けて、ミステリー的な展開もあるが、全体としてはゆっくりと時間が流れるような穏やかさがあり、こんなときだからこそ心を落ち着かせるためにはいい本だったと思う。当たり前の幸せについて問うには、うってつけなのではないかと思う。
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久々に、かなりスピリチュアル度高めなばななさん作品を読んだ。 コロナで沈んでるこの時期に選んだものとしてはとても良かったと思う。幸せな気持ちになれるので。 お父様が亡くなられてからの作品ということもあるんでしょう、死んだ人との交流がとても優しく、理想的な形で描かれています。 実際...
久々に、かなりスピリチュアル度高めなばななさん作品を読んだ。 コロナで沈んでるこの時期に選んだものとしてはとても良かったと思う。幸せな気持ちになれるので。 お父様が亡くなられてからの作品ということもあるんでしょう、死んだ人との交流がとても優しく、理想的な形で描かれています。 実際にはこんなことないだろう、起こらないだろうということも、ばななさんの視線を通すと柔らかにすっと心に入ってくるから不思議。
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今の自分の状況を誰かが見て紹介してくれたのかな?というくらい、今の自分に優しかった。幼い頃大好きだったサイモン&ガーファンクルが出てきて懐かしくて聴きながら読んだ。
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花のベットで昼寝して。秀逸なタイトル。吉本ばななさんならではの感性に心が癒される作品。繊細な描写、ゆっくりと時間が流れる幸せな空間。
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命って失くされてしまうもの大事にされるもの 様々だと思うけど やっぱり今自分が生きているのは 生かされているのだと思う しあわせだと思えることがなによりの幸福 大切に生きていきたい
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タイトルの意味を知ってすっごく素敵な考え方だな、私もそういう風な考え方をもって幸せに生きていこうと思った
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