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ダグラスA-1スカイレイダー の商品レビュー

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2018/08/09

新版世界の傑作機のA-1は2冊目。1冊目をそんなに昔じゃない時代に読んだと思ったのだが、それがVol.6なので読んだのは20年ぐらいは前だったかもしれない。その後本の行方は分からずHDDにPDF化されていない。 2冊目のA-1は鳥養氏の解説つき。それより、序盤の開発ストーリーが...

新版世界の傑作機のA-1は2冊目。1冊目をそんなに昔じゃない時代に読んだと思ったのだが、それがVol.6なので読んだのは20年ぐらいは前だったかもしれない。その後本の行方は分からずHDDにPDF化されていない。 2冊目のA-1は鳥養氏の解説つき。それより、序盤の開発ストーリーが面白い。エド・ハイネマン氏設計のSBDドーントレスはミッドウェー海戦などで戦果を挙げるが、損害も多く、防御火力に力を入れてSB2Dを開発。しかし重量がかさみぱっとしない。 見た目は中翼に逆ガルで日本の流星にちょっと似てるが、爆弾倉は魚雷も収納する。あと首輪式。 SB2Dは改設計後BTDとして海軍から発注を受けるが、そこで、新たにシンプルな設計のADをエド・ハイネマン氏が提案。一か月で基本設計をしてお見せします、に対し海軍の答えは明朝9時に見せてくれ。そしてほぼ徹夜で仕様をまとめて説明。早期完成を約束して契約へ。 そのようなスピード開発にもかかわらず海軍が求めるより早く機体は完成し初飛行となる。 その後の活躍は知られる通り。 この初期の開発段階でADは微妙な運命の分かれ道に立つ。エド・ハイネマン氏はシンプルな攻撃機を考えてエンジンも戦闘機等でこなれたR2800を選定。しかし、海軍はTBDからエンジンの変更は認めずR3350で開発が進む。 しかし、もしR2800だった場合同じエンジンのコルセアの影にかすんでしまったかもしれない。 また、最大級のレシプロエンジンを搭載したからこそ、1970年代まで使われた機体性能の余裕を得られたのだろう。 朝鮮戦争やベトナム戦争などで戦果を挙げる機会もあり、不思議な運命のもとに生まれた飛行機だったと思う。

Posted byブクログ