ものづくりの数学のすすめ の商品レビュー
「民間企業の技術者から数学の研究者へ」という珍しいキャリアを持つ筆者の考えに興味を持って手に取った本。 私は理学部数学科で大学院を卒業して民間企業でシステムエンジニアとして働いており、ある意味で筆者と私とは正反対のキャリアを持っている。 この本を3つのパートに分けるとしたら、...
「民間企業の技術者から数学の研究者へ」という珍しいキャリアを持つ筆者の考えに興味を持って手に取った本。 私は理学部数学科で大学院を卒業して民間企業でシステムエンジニアとして働いており、ある意味で筆者と私とは正反対のキャリアを持っている。 この本を3つのパートに分けるとしたら、こうなるかと思う。 (1) 筆者が民間企業の技術者だったころの数学との関わり (2) 技術者が現代数学を使えることで生じるメリット (3) 数学科卒でない人から見た現代数学とその学び方 私がいちばんおもしろいと感じたのは(2)のパート。 仕事の中で大学レベルの数学を使ったことがないので(使ったとしても高1程度)、そもそもどのように現代数学を使うかのイメージがわかなかった。 それをたくさんの具体的な例で示してくれていた。 また、今後は確率・統計を駆使することも重要だと気づかされた。 私は今は趣味で数学を勉強している身だが、(数学的な考え方ではなく)現代数学そのものを仕事の中に取り込めたらどんなことができるんだろうと思っている。
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あまりにも誤記が多い。編集者は校閲していないのだろうか。 目についた所を記載しておく。 P21 DRAMをDREAMと誤記(二箇所) P27 LenovoをLenvoと誤記 P84 数値化おいては(「に」が抜けている) P90 ライフサイクル関しては(「に」が抜けている) P...
あまりにも誤記が多い。編集者は校閲していないのだろうか。 目についた所を記載しておく。 P21 DRAMをDREAMと誤記(二箇所) P27 LenovoをLenvoと誤記 P84 数値化おいては(「に」が抜けている) P90 ライフサイクル関しては(「に」が抜けている) P216 抜本的の(「抜本的な」が正) P222 二000頃のことですが(「年」が抜けている) P275 漠然として思いでした(「漠然とした」が正)
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大学院で素粒子をやってキャノンで(数理)技術者として仕事をしながら、こつこつ二足のわらじで専門的な現代数学を自学し、ついにそちらの専門家となってしまった筆者による、「企業技術者に対する『現代数学』自学のすすめ」。 似たような本を読んだ記憶がなく、とても新鮮であった。純粋物理を大学...
大学院で素粒子をやってキャノンで(数理)技術者として仕事をしながら、こつこつ二足のわらじで専門的な現代数学を自学し、ついにそちらの専門家となってしまった筆者による、「企業技術者に対する『現代数学』自学のすすめ」。 似たような本を読んだ記憶がなく、とても新鮮であった。純粋物理を大学で勉強した筆者であるから、通常の工学部卒のエンジニアよりは数理に強いとは思うものの、独学で位相や測度や微分幾何がわかるようになるのか?というのは、素直な疑問。また、身についた「現代数学的モノの見方」が、本業のエンジニアリング解析でも役立つというのも・・やってみないとわからないのだろな。。
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