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AI経営で会社は甦る の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2018/03/07
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カジュアル(facebook)な世界からリアルでシリアスな世界へ。ソフトからハードの世界へ。何故ならAIやロボットなどが主流になってくるから。アルゴリズムは天才で作れるが、今後AIやロボットで必要なのは、ハードな技術とリアルな情報。そのため、ハード技術を持っている企業と顧客情報を握っているローカル企業にチャンスがある。 また、研究費が膨大になってきているため、オープンな場での開発が重要になってくる。例えば、産学連携など。

Posted byブクログ

2018/03/03
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富山節が炸裂した、AIによる日本の可能性と取り組む道、考え方についてしるされた良著。 <メモ> ・革命的なイノベーションの波に飲み込まれた業界においてビジネスの世界での勝ち負けはあくまでも急速に変化する環境の中で、構造的持続的に稼ぐことのできるビジネスモデル、競争モデルを先に構築できたかどうか。 ・確率論としてはイノベーションを起こすのは自社以外である確率の方が圧倒的に高い。 ・新鮮なリアル性を持たなければマネタイズが難しい時代になってきている。日本のライブイベントは唯一無二の競争障壁ともいうべきタイムゾーンの優位性を持っている。 ・世界中の多様な投資機会をポートフォリオ的に捉え、投資管理する能力を競う世界。 ・社内のやっかみを生まないために特区は海外にあった方が安全。いかに必要最小限の的確なガバナンスを効かせられるか。いかに優秀な人を白けさせないか。ケイパビリティをいかに高めるか。 ・地域の領域は、いかに地域や顧客との関係で密着度と密度を高めるかが重要。密度の経済性をいかに高めるか。地域の覇者、商圏の覇者になることが重要。拡大時は先に密度を高め、確固たるポジションを確立してから隣接地域に滲み出して、新たな地域ドミナントを築いていくこと。 ・物流も電話もラストワンマイルは基地局設置などベタな商売なのでグローバル化することにシナジーがほとんどない。コストの大半がローカルで生じていて、国際的な共有コストがあまりないからグローバル化するメリットがない。 ・エコシステムとして経済社会全体を捉え、G型企業とL型企業の共存・相互補完モデルはもちろん、デジタル革命の中でさらに多様化し、流動化するビジネスモデルや経営モデルが全体として国民経済の持続的発展に資するよう機能させることが重要。 ・世界中で集約産業化が進んでおり、高い生産性、高い賃金を実現し、高い企業価値を作っていこうと思えば、大量生産モデルを頭から排除しなければならない。

Posted byブクログ

2017/12/17

図書館で借りた1回目は途中で断念(返却期限までに読み終わらず)し、2回目のチャレンジ。また断念しそうになったけどなんとか読み切り。最後の方の、私たちのこれからの働き方のとこに私のこれから生きる方向性のヒントがあったような気がする。自分はグローバル人材ではないことがよく分かったし、...

図書館で借りた1回目は途中で断念(返却期限までに読み終わらず)し、2回目のチャレンジ。また断念しそうになったけどなんとか読み切り。最後の方の、私たちのこれからの働き方のとこに私のこれから生きる方向性のヒントがあったような気がする。自分はグローバル人材ではないことがよく分かったし、それでいいと思った。

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2017/11/03
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最近感じている、「何となく世界ってこんな風に動いてる?」が活字化されていて、すっきりした。ただローカルに対する思い入れは、筆者の現在の立場もあり、やや強すぎるように思う。海外現地法人のローカル化は、新興国では筆者が言うほど進んでおらず(それが弱みであるといえばそうなのだが)、それに一時的にでも対処できる人材(経営×英語or現地語×技術)のニーズは高い。彼らは中継ぎで、世界ランクが多少低くても構わない。そういった人材すら確保できていない日系大手企業は、今後のあり方が求められていると思う。 以下内容メモ ---------------- これからは、デジタル×ローカル×シリアスの世界。 第一期:IBM→wintel(コンピュータ) 第二期:ソニー→アップル(AV、通信) 第三期:IoTがリアルな全産業へ 今後起きること ビジネスサイクルの短命化 製品・サービス・機能の標準化・モジュラー化 スマイルカーブ現象 (バリューチェーンの真ん中は儲からない) 小さいこと若いことの優位性向上 ※疑問)シリアス領域でも?? →経営力の時代へ これからは限界費用ゼロ→完全競争へ スイッチコストないため広告モデルも市場原理へ サイバー空間で完結するネットビジネスの終わり (唯一ライブコンテンツ配信はコト消費社会なので伸びしろあり) 日本は少子高齢化で人手不足のため、AIで生産性をあげても反発されない稀有な国。既に製造業はカンバン方式などで生産性が高いため、サービス業に効果を見込む。 AIはERPのように皆が使い始める分野なので、使わないと取り残されるが、自社開発は時代遅れになる可能性あり。 先端技術領域はアカデミズムとの連携&投資機会のポートフォリオ化・管理が必要。過去を見ると、製薬業界の再編が参考になる? 自動車はモジュラー化、デンソーもボッシュのようにティア0.5化するべき。 精度と耐久性が必要な分野は長年のノウハウで材料技術へ行き着くため、中国よりドイツや日本に利あり。 オープンで不連続なイノベーション(ソフトウェア)の世界と、クローズドで蓄積的なイノベーション(ハードウェア)の世界の統合がキー。 また同時に、グローバル企業とローカルチャンピオンとが手を組むことになる。 会社の枠を越えたオープンイノベーションスペースをつくれるか?ベンチャー、大企業、研究者…。 日本の組織が変わるのは諦めたとき。外資系経営者の経営Whatの追求は企業文化の変革にはならない。 企業の中央研究所はクローズドなので、大学に立場を奪われ、産学連携が今後の鍵になる。 AIによってレポート作成は容易になり、中間管理職の仕事は減るため、ローカルな中小企業の経営陣にシフトしていくべき。

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2017/08/15

今後、Lの世界(ローカル)かつSの領域(シリアス)にビジネスが進んでいくことは超納得。グローバルITプラットフォーマーが参入しづらい領域で、どう面倒くさいことを厭わずに足場を築けるか。それには旧来のスキルや戦い方だけではだめで、AIを始めとしたテクノロジーをうまく活用しましょう、...

今後、Lの世界(ローカル)かつSの領域(シリアス)にビジネスが進んでいくことは超納得。グローバルITプラットフォーマーが参入しづらい領域で、どう面倒くさいことを厭わずに足場を築けるか。それには旧来のスキルや戦い方だけではだめで、AIを始めとしたテクノロジーをうまく活用しましょう、ということ

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2017/07/17
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タイトルに騙された。何やら「AI経営」というものを活用した企業再生ストーリーを創造したが、実際は表紙を開けたブックカバーにある、「起業再生の第一人者が伝授するAI時代の経営論」が適切。この手のストーリーについて、著者の冨山さんはブレなく一貫としており、その主張も非常に腹落ちする一方、他の著作との違いがはっきりしない。読みながら、「この前に読んだ、冨山さんの書籍と何が違うのかな?」というクエスチョンが常に脳内に付きまとう。

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2017/06/25

巨人と西武じゃないほうの、「GとL」に関する発言で話題になった、おなじみIGPI(経営共創基盤)の冨山和彦さんの一冊。 GとLに、続いて今回はC(カジュアル)とS(シリアス)という軸で異質な2つの領域をわかりやすく解説し、両者がいかにAIと関わることが今後良い結果を生むか等につい...

巨人と西武じゃないほうの、「GとL」に関する発言で話題になった、おなじみIGPI(経営共創基盤)の冨山和彦さんの一冊。 GとLに、続いて今回はC(カジュアル)とS(シリアス)という軸で異質な2つの領域をわかりやすく解説し、両者がいかにAIと関わることが今後良い結果を生むか等についてわかりやすく解説されていました。 GとLにしても、CとSにしても、どちらがよくてどちらがわるいという話ではなく、そのいずれもがあってこそ世の中はうまく回るということで、私はこれからもLの世界で生きて行くわけでございます。 付箋は、なんと大量の46枚付きました。

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2017/06/14

AIの日本へのインパクトが良く分かる。授業の教科書にも使えるかも。日本が何に注力すべきかが良く分かる。

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2017/06/05

・すり合わせ、すなわちAとBをなんとか折り合いをつけて足し算するのが得意。どちらかを捨てるのは苦手。作り込みを過剰にやってしまい、桁違いに安いコストで標準モジュールを作るプレイヤーに太刀打ちできなくなる。 日本的経営とは、同質性、連続性、すり合わせ、ボトムアップ、コンセンサスの経...

・すり合わせ、すなわちAとBをなんとか折り合いをつけて足し算するのが得意。どちらかを捨てるのは苦手。作り込みを過剰にやってしまい、桁違いに安いコストで標準モジュールを作るプレイヤーに太刀打ちできなくなる。 日本的経営とは、同質性、連続性、すり合わせ、ボトムアップ、コンセンサスの経営、あれも、これもの経営だが、それを致命的欠点としないために、あれか、これかの選択の為の経営のリーダーシップ、トップダウンが必要 ・不確実なことは不確実なものとして経営すること、これが歴史からの学び ・時代遅れの著作権法がディープラーニング革命の足かせになっている ・役員にダイバーシティが見られないのでは、オープンで風通しの良い組織風土は望むべくもない ・通常勤務の終身雇用で働く人と、天才的な技術者は生み出す価値がまるで違う。そういう人に対して、他の社員と一緒に毎朝社訓を三回唱和しなさいなどと言えば、辞めるのは当たり前。関係ないのだから。 ・上司が何を正解と思っているかを一生懸命探るようになる。あるいは、事前調整をして保険をかけるように人間が進化してしまう。そういう仕事はAIにどんどん置き換えられてなくなっていく。 ・ピラミッド型組織をフラットにうまく改められないと、結局ITフェーズで負けてきた事を繰り返す事になる。人間の作業を置き換えて、レイヤーを減らすためにITを導入したはずなのに、かえって余計なレイヤーを挟み込んで、データのとりまとめや調整作業に人手をかけてしまうので。 ・AP通信は既に「ワードスミス」というAI記者に企業業績に関する記事をかかせている。日経新聞でも「決算サマリー」サービスを開始した。そもそもレポート作成はAIに任せた方が簡単。業績が悪いと部長などが介入して言い訳じみた文章になる。そういう仕事を減らしていかないと無駄な時間をつかって意思決定にスモークをかけていることになるので、競争力がなくなってしまう。間に人がいなくなった方が作為をする余裕がなくなるので、二重の意味で良い

Posted byブクログ

2017/05/21
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○デジタル革命がバーチャルの世界からリアルな世界へ移ってきており、「シリアス」(人の命に関わる)(自動車、機械、重電、サービス業、農業)へ。 ○インダーストリー4.0は生産管理をIoTによって個別の工場や企業の枠組みを超えて最適化し、資産の活用効率や回転効率を飛躍的に高めようとしている話にすぎない(在庫などの流動資産についてはトヨタのカンバン方式と同様であり、固定資産であればシェアリングエコノミーのようなもの)。 ○デジタル革命ではビジネスサイクルの短命化、製品・サービス・機能のモジュラー化、スマイルカーブ現象、小さいこと・若いことの優位性の向上、トップの経営力の時代はほぼ確実に起こる。 ○日本は人手不足であるためAIによる労働代替を進めるチャンス。ロボット好き文化(宗教的タブーなし)も逆に無駄につながる可能性はある。 ○多くの先端技術領域で、開発競争は既存の企業単位での競争要因ではなくなっている。世界中の多様な投資機会をポートフォリオ的にとらえて投資管理する能力を競う世界へと変質している。 ○ハードウェア技術に関してはクローズド型組織のほうが有利であり、比較的同質な集団が長期間にわたって連続的に働く日本企業が有利。 ○ローカル型産業、中小企業こそがAIによる労働生産性工場の恩恵を受けられる。 ○伝統的なターゲティング政策は通用しない。他方でレッセフェールであっても市場は失敗し、企業単位の最適化が国民経済的な全体最適につながるとは限らない。国の役割は、それぞれの事業者が唯一無二の独自路線をいくことを歓迎すること、すなわち、余計な指針やターゲットを設定しないこと。次に規律が経営に働くような制度整備すなわち企業統治の強化が必要。破壊的イノベーションを無理に押さえつけても世界の別のところでそれを達成したプレイヤーに国内の既存プレイヤーは滅ぼされることを歴史が証明している。イノベーターがいち早く社会実装に挑めるように規制改革などの制度整備を行うことや、産学連携・産学協働を含めたイノベーション ・エコスシステムの整備が(攻撃は最大の防御の観点から)重要。 ○企業は、超優秀な人材が楽しんで働ける環境を用意するべき。そうした人材は一つの企業に固執しない。 ○一握りのグローバルエリート以外はローカルに居場所を見つけられるようにすべき。国の7、8割の経済はローカルな産業が占める。Gの世界とLの世界はますます分断されていく。 ○歴史的に見れば、人間にとって快適なことが仕事になっていく。

Posted byブクログ