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愛さずにいられない の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北村さん自身の言葉で語られる作品 ・・・『盤上の敵』圧倒的な「黒い心」とそれに理不尽に傷つけられる「白い心」を描いた寓話。 ・・・『野球の君のアリス』人は色々な意味で有限の存在であり、誰もが内に≪お別れ≫の種を抱えている。少年野球で活躍している女の子は少なくない。それぞれ、かけがけのない野球への愛を胸に抱いていることだろう。 心の器である肉体が、その頃には男と女を分けてしまう。誰もがいつでも、心と現実が離れていく哀しみに出会うものだ。

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2019/02/09

北村薫のエッセイ集。鮎川哲也氏が覆面作家としての 北村さんのことを「北村さんがお下げ髪の頃、 うちに来て、そこに座ったよ」と楽し気に煙幕を 張られたことを筆頭に、作家さんの訃報に際して 寄せられた文章がいくつか、直木賞を受賞される前後の エッセイ、山本周五郎賞選評、が特に印象に残...

北村薫のエッセイ集。鮎川哲也氏が覆面作家としての 北村さんのことを「北村さんがお下げ髪の頃、 うちに来て、そこに座ったよ」と楽し気に煙幕を 張られたことを筆頭に、作家さんの訃報に際して 寄せられた文章がいくつか、直木賞を受賞される前後の エッセイ、山本周五郎賞選評、が特に印象に残りました。 しかし、北村さんはどれほど本を読まれているのでしょうか…

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2017/07/16

物凄い量の本を読んでいる著者が,それらの内容を織り交ぜた文章を綴っている好著です.引用された本を少しでも読破したいものだが,これだけの量をこなすのは大変な努力が必要だと思った.暇があるから本が読めるかと言うと,必ずしもそうではない.かなり気合を入れないと読書は難しいと感じている....

物凄い量の本を読んでいる著者が,それらの内容を織り交ぜた文章を綴っている好著です.引用された本を少しでも読破したいものだが,これだけの量をこなすのは大変な努力が必要だと思った.暇があるから本が読めるかと言うと,必ずしもそうではない.かなり気合を入れないと読書は難しいと感じている.何度も出てきたが,ラジオの時代からテレビが家に来た時の思い出を読むと,同じような感覚だったなと懐かしめた.

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2017/05/22

「海の王子」みたいな人…! 北村先生のホンは読書欲がシゲキされてこまっちゃう。 創元社の世界少年少女文学全集読破を今年の目標にしよう。ホンマかいや。

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2017/04/28

北村氏の、文学へのありとあらゆる思いが、広く深くおさめられている、集大成のようなエッセイ。 氏の作品は小説しか読んだことが無く、エッセイは初めてだ。 ものすごい情報量、読書量、教養にたじたじ、何とかページをめくり終えた時にはホッとした。 「読み終えた」などとはおこがましくてとても...

北村氏の、文学へのありとあらゆる思いが、広く深くおさめられている、集大成のようなエッセイ。 氏の作品は小説しか読んだことが無く、エッセイは初めてだ。 ものすごい情報量、読書量、教養にたじたじ、何とかページをめくり終えた時にはホッとした。 「読み終えた」などとはおこがましくてとても口にできません。 1/懐かしい人 忘れられぬ場所 テレビの無かった時代の、想像の広がり。 日本ミステリ界の歩みを語る。 2/言葉と謎と日常 忘れられていく言葉たちを惜しむ。 共通の常識が無いので、落語のオチが理解されないこと。 伝統芸能を受け継ぐ形の違い、今昔。「そっくり」か「個性を出す」か。 文楽や寄席の“空気”を味わわせてくれた父親。 3/読書 山本周五郎賞選評。これが恐ろしい。選考委員としてなのだろうが、プロはこういうふうに本を読むのか、と戦慄した。 印象に残った本アンケート。 近代詩。夢の話。昔話の豊かさ。 ものを書くきっかけとなった本は何か、という問いに 『そこに至る全てが、自分を包んでいる生活が書かせている』

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