合気道と中国武術はなぜ強いのか? 増補改訂版 の商品レビュー
これは面白い。総合格闘技にしろ武術にしろ、「どの流派が強いのか?」「ほんとに強いって何だろう?」「どうやったら強くなれるのか?」ということの答えはない気がしていた。 例えば柔道などの同一種目内であれば、そのルール内での勝利を得るための方策はある。けれど、異種格闘技であれば? ...
これは面白い。総合格闘技にしろ武術にしろ、「どの流派が強いのか?」「ほんとに強いって何だろう?」「どうやったら強くなれるのか?」ということの答えはない気がしていた。 例えば柔道などの同一種目内であれば、そのルール内での勝利を得るための方策はある。けれど、異種格闘技であれば? 何が一番強いのか?(銃とか武器を使い始めるとまた別だろうけど) 現在強いとされている総合格闘技(K-1)が1対1の戦いを主眼を置いているのに対して、古武術は1対多の戦い、さらに言えば、相手が武器を持っていることも想定している。けれどもそれを異種格闘技で使えるか、実践で使えるかというとまた別の話だ。 この本は、合気道や中国武術という古くから伝わっている武術の本当の強さと、その強さを現在の総合格闘技に対しても使えるアダプターという概念を紹介している。これが目から鱗である。なんつーかすごい。論理的でわかりやすい。 ただ、若干の武術の素養がないとイメージしづらいかもしれない。そしてイメージできても戦ってみないとわからないなーでもある。 これハリウッドが映画化しないかなぁ。相当面白いと思うんだけど。
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