キトラ・ボックス の商品レビュー
キトラ古墳を巡る研究と現在の中国の国際問題が絡み合い交差する物語。 2つとも同時進行しており、先が気になって読み進めていると気がついたら一時間経っていた。 恐らくフィクションも混じっていると思うが、とてもリアリティがあり、読み応えがあった。 民博にはたまに訪れるため、登場して嬉し...
キトラ古墳を巡る研究と現在の中国の国際問題が絡み合い交差する物語。 2つとも同時進行しており、先が気になって読み進めていると気がついたら一時間経っていた。 恐らくフィクションも混じっていると思うが、とてもリアリティがあり、読み応えがあった。 民博にはたまに訪れるため、登場して嬉しかった。チベット、ウイグルのブースを詳しくみてみたい。 今、この興奮を上手く文章に表せない自分がもどかしい。 ぜひ一度この本を手に取って欲しい。
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アトミックボックスに続いてすぐ読了。こちらも全然違う分野なんだが壮大なスケールで楽しめた。 ロマンを感じる作品。
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アトミックボックスと同じ登場人物が登場するが,独立して読める. 前作は戦後史と現代史の交錯だったが,今回は古代史と現代史(政治)の交錯. 著者の主張はいろいろあるにせよ,読者としては娯楽として楽しめばよいのではないかな.
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すごい。面白かった。 日本の考古学と、ウイグル自治区と北京の陰謀とが1300年の時を経てつながった。 三次郎や可敦によって突き止められたキトラ古墳と日月神社の御神体との関係は、銅剣と鏡というモノから判明する事実を越えるものではないかもしれない。だが、その行間を埋める想像力こそが歴...
すごい。面白かった。 日本の考古学と、ウイグル自治区と北京の陰謀とが1300年の時を経てつながった。 三次郎や可敦によって突き止められたキトラ古墳と日月神社の御神体との関係は、銅剣と鏡というモノから判明する事実を越えるものではないかもしれない。だが、その行間を埋める想像力こそが歴史のロマンに他ならない。それを小説という形の中に挿入された阿部御主人とヤグラカルの大陸を渡った友情ストーリーがさらに読者の感情を揺さぶる。 そしてさらに、現代の日本が舞台の物語の出だしが1300年前の墓荒らしから始まるなんて! いやはや、人間の想像力ってものすごい小説を生むんだな。 2019/10
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池澤先生は心に沁みる文章を書くほんとうの作家だなぁと思います。日本古代の話から、近年の中国事情までを謎解きまでいれながら、グイグイ読ませてくれます。かなり面白かった。、
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キトラ古墳をめぐる考古学のロマンと現代の政治的な抗争の取り合わせ。 またまた一気読みしてしまいました。 とにかく読みやすかった! 『アトミック・ボックス』の面々、とくに美汐の元カレである三ちゃんの活躍(?)にわくわくしつつも、可敦(カトゥン)さんの正体がなんであるか分からず・...
キトラ古墳をめぐる考古学のロマンと現代の政治的な抗争の取り合わせ。 またまた一気読みしてしまいました。 とにかく読みやすかった! 『アトミック・ボックス』の面々、とくに美汐の元カレである三ちゃんの活躍(?)にわくわくしつつも、可敦(カトゥン)さんの正体がなんであるか分からず・・そこが本書のキイなんですが、最後に明かされるまでわたしには想像できませんでした。むむむ・・ ヤグラカルという人物がなんとも魅力的で、この方が主人公の小説が読みたくなりました。
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2018.4.17-4.22 アトミックボックスの続編。 にしても、前作をとにかく匂わす池澤さん。笑 歴史ミステリーというジャンルは、なぜこうも人をワクワクさせるのだろう。 もっと歴史に詳しければ更に楽しめたのに、そこが悔やまれる! 諸々をググって調べながら読み進めていくのは...
2018.4.17-4.22 アトミックボックスの続編。 にしても、前作をとにかく匂わす池澤さん。笑 歴史ミステリーというジャンルは、なぜこうも人をワクワクさせるのだろう。 もっと歴史に詳しければ更に楽しめたのに、そこが悔やまれる! 諸々をググって調べながら読み進めていくのは、すごく楽しい。 池澤さんの小説に出てくる女性はとにかくパワフルですね。
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池澤夏樹「キトラボックス」読んだ、おもしろかった https://www.kadokawa.co.jp/product/321508000093/ … 古墳と中国圧政を絡めた謎解きだけど、ありがちな絵空事譚ではないのが池澤夏樹らしい。実際の研究や発見をなぞったのかと途中で何度か記...
池澤夏樹「キトラボックス」読んだ、おもしろかった https://www.kadokawa.co.jp/product/321508000093/ … 古墳と中国圧政を絡めた謎解きだけど、ありがちな絵空事譚ではないのが池澤夏樹らしい。実際の研究や発見をなぞったのかと途中で何度か記憶を確認したほど。「アトミックボックス」に関連してるから古墳を敢えてボックスね
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一気に最後まで読みました。いや〜面白かった! 太古のロマン、ミステリー、そしてちょっとだけ社会派の極上エンターテイメント。 池澤さんの小説はいつも、登場人物が魅力的。それぞれの分野のプロで、個性的だけど自己主張し過ぎず、絶妙なバランスで難題に挑む。そこが清々しくて、憧れる。 こ...
一気に最後まで読みました。いや〜面白かった! 太古のロマン、ミステリー、そしてちょっとだけ社会派の極上エンターテイメント。 池澤さんの小説はいつも、登場人物が魅力的。それぞれの分野のプロで、個性的だけど自己主張し過ぎず、絶妙なバランスで難題に挑む。そこが清々しくて、憧れる。 こんなチームの一員になりたい。
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古代と現代が錯綜しながら進む物語はどこか砂漠の香りがした。 唐時代の文物・人の行き来を思うと、なんと現代のせせこましく狭量なことか…。 この辺りの歴史世界をもう少しさまよってみたくなった。
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