人はアンドロイドになるために の商品レビュー
SF。連作短編集。近未来。 アンドロイドと、芸術・コミュニケーション・宗教・犯罪・宇宙など。 著者はアンドロイドの研究者。 物語として面白いかというと、正直微妙だが、作品を通しての問いかけは、鋭く、興味深い。
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最初の話中話がYAで、マジかーと腐ったけど。 将来の教育現場では、この手のロボットだかアンドロイドだかに関する教育が必要になって来るんだろうな。 温暖化に泣くシロクマの味方の私としては、「生身の人間が減ると美しい地球が保てる」なんて言われるとグラっと来ちゃう。 宗教的聖人のアンドロイド化(ホンダがアシモを作る前にヴァチカンにお伺いを立てたって、へー)とシンボルグラウンディング問題絡みが面白かった。 アンドロイド研究者の筆者が、小説を書く理由として「(50代の自分には自身の研究が結実する未来を見る)時間がないから」と言ってるのが切ない。 私が物心ついた頃には、絵空事のSF物語と、当時の科学技術は明確に別物だったけど。昨今、境界が曖昧で、メンタル弱い人間は混乱を強いられて、危なっかしいったらありゃしないわー。
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