闘魂最終章 の商品レビュー
どこかで、猪木が若き日のアメリカ武者修行時代、自分が田吾作スタイルをとらなかったことを誇っているような記事を読んだことがあるが、その気分がようやくわかった。 馬場のアメリカでの実績に比べると確実に見劣りするが、この本によると、猪木もまたメインイベンターの一角に位置し、プロモーター...
どこかで、猪木が若き日のアメリカ武者修行時代、自分が田吾作スタイルをとらなかったことを誇っているような記事を読んだことがあるが、その気分がようやくわかった。 馬場のアメリカでの実績に比べると確実に見劣りするが、この本によると、猪木もまたメインイベンターの一角に位置し、プロモーターの評価も高かったとのこと。そしてそれが最小ギミック、つまりレスリング技術一本でのことだった、という事実は、アメリカンプロレスを語る上で何の意味もないことではあるが、やっていた本人からすると強烈な自負心の根拠となるのだろう。 そんな若き日のアメリカ武者修行から、かなりの駆け足でだが、猪木のキャリアをファイト誌の目線で振り返っている。つまりプロレス文脈を基調としつつも、ポイントポイントではみ出し情報をぶち込んでいるので、わかりやすいというか、モヤモヤ感がない。 特に80年代後半や2000年代の猪木の心情が本当によく理解できた。まさに罪深き太陽だが、この業界で最後まで太陽たり得たのもこの人だけだったんだなあ、と思った。
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改めて猪木のファンを自覚。 それだけに今の姿が痛々しい。 もう頑張らなくていいからもっとゆっくりしてよ
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プロレス週刊紙「ファイト」の編集長として、プロレスの現場でアントニオ猪木を取材し続けてきた筆者の書。 現役時代、書きたくても書かけなかった秘し沈められた事実が続々と明かされる。 ただの暴露本では無い。 新たに明らかにされる歴史に触れて実感する。 規格外の壮大なスケール。 功...
プロレス週刊紙「ファイト」の編集長として、プロレスの現場でアントニオ猪木を取材し続けてきた筆者の書。 現役時代、書きたくても書かけなかった秘し沈められた事実が続々と明かされる。 ただの暴露本では無い。 新たに明らかにされる歴史に触れて実感する。 規格外の壮大なスケール。 功罪折り合わせた人間臭さ。 それは本書のサブタイトルの「罪深き太陽」そのもの。 太陽は全てのものに光を与え輝き続ける。 だが太陽に近づいた者は、その強烈なエネルギーの前に焼き焦がされてしまうからだ。 プロレスの時代を共に作り上げてきたライバル、ジャイアント馬場は一度リングを降りれば常識ある一社会人 馬場正平であった。 猪木は寝ても醒めてもアントニオ猪木であり続けた。 どんなに多忙でも練習を怠らない。 ファンに声をかけられれば、いつでもサービスに徹した。 自宅にあっても常にプロレスラーとしてどうあるべきか考え抜いていたと言う。 いつまでも猪木の残した歴史を語り合える喜び。 プロレスはまさに、他に比類なきジャンルなのだ。
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プロレス檄活字シリーズの第三弾。 このシリーズ、これまで全4冊が刊行されているのだけど、 唯一食指が動かなかったのがコレ。タイトルからすると、 いちばん興味を持ってもおかしくない本なのだけど・・・。 正直言うと、著者がちょっと(^^;)。 井上譲二とは、プロレスファンならお馴染みの元週刊ファ イト編集長であり、ハッキリ言えばファイトを潰した張本 人。まぁ、ファイトが潰れたのは井上氏だけの所為では無 い、というのは良く解っているのだけど・・・。 単純に、この人の文章の組み立てが好きでは無いのかもし れない(^^;)。いわゆる「猪木本」としてのレベルはいた って普通であり、ファンなら誰もがなんとなく知っている ことしか書かれていない。それでも、資料的な価値がある のなら特に文句は無いのだが、時系列があやふやになる書 き方をしていて読みづらいことこの上無い感じ。 週刊誌(紙?)の記事ならともかく、一冊の本になるとさ すがにキツい。この人の場合は、いわゆるコラムだけやっ ていた方が才能を発揮出来る気がするんだけど、どうなん だろう? この本よりも読むべき「猪木本」はもっとたくさんあると 思う。新しくファンになった人が最初に読む本がコレだと ちょっとキツいかもしれない。猪木愛に溢れているところ だけは認めるけど・・・。
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アントニオ猪木について元週刊ファイト編集長の著者が綴った一冊。 特筆すべきことはなかったが、新日追放以降の猪木について知れて良かった。
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自分のプロレス歴は週刊ファイトの廃刊とともに終了したと思い込んでいましたが、その前にI編集長からこの本の著者の井上譲二編集長に変わったところで坂道を下るように興味を失ったことを思い出しました。当時のプロレスを取り巻く状況が悪化していたことは確かでしたがそれをオタク的妄想ロマンスチ...
自分のプロレス歴は週刊ファイトの廃刊とともに終了したと思い込んでいましたが、その前にI編集長からこの本の著者の井上譲二編集長に変わったところで坂道を下るように興味を失ったことを思い出しました。当時のプロレスを取り巻く状況が悪化していたことは確かでしたがそれをオタク的妄想ロマンスチズムでファンタジー化する前編集長に対してスキャンダリズムで露悪的な紙面になったことに対する距離感が本書でよみがえりました。改めて感じることですがプロレスを取材するということは不思議なジャーナリズムだったんですね。
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