1,800円以上の注文で送料無料

魔界への入口 の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/07/01

the Cthulhu Mythos files. why space emperor weaken now? like a real baikin-man!

Posted byブクログ

2017/05/28

タイトルにはクトゥルーが入っているが、収録されている短篇の全てがクトゥルーものというわけではない。 但し何編かには、ヨグ=ソトホートなどの名前が見えるし、そこはかとなく作中に邪神の存在をほのめかせているものもある。 ヨグ=ソトホートを登場させるからかもしれないけど、宇宙の終わりを...

タイトルにはクトゥルーが入っているが、収録されている短篇の全てがクトゥルーものというわけではない。 但し何編かには、ヨグ=ソトホートなどの名前が見えるし、そこはかとなく作中に邪神の存在をほのめかせているものもある。 ヨグ=ソトホートを登場させるからかもしれないけど、宇宙の終わりを描いたものが幾つもあった。 クラーク・アシュトン・スミスの作風を思わせるものも。 つまり、終末を描いていても、赤裸々に血みどろの修羅場ではなく、不思議に怖ろしく幻想的な、悪夢のような作品がいくつもあるのだ。 それは、多彩でもあるのだけど、倉阪鬼一郎のホラーで最も重要な色は、やはり「赤」かな、と思う。 必ずしも血の赤というわけではなく、グロテスクなのに美しい赤があちこちに描かれている。 特に今回印象深く、好きだと思った短篇は、 『常夜舟』……江戸時代を舞台に、辛すぎる状況に追い詰められた兄妹の哀しい物語。そこはかとなく、海の邪神(あのひと!)の存在が示唆されているようだ。 『そこなし沼』……オーソドックスなホラーと思えるけれど、登場する古書にまつわる恐怖が背筋をぞわぞわさせてくれる。

Posted byブクログ