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短編少女 の商品レビュー

3.3

25件のお客様レビュー

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2024/05/30

集英社のオンラインストアで「すばる」のバックナンバーを取り寄せるにあたって、書籍も買えば送料無料ということだったので、手元にないおもしろそうなアンソロジーをついでに買ってみた。 そのうちゆっくり読もう、でも、そのへんにおいとけば娘たちのどちらかがもっていくかも?

Posted byブクログ

2023/11/22

人気作家陣が「少女」をキーワードに紡いだ短編作品9編。 「少女」集もなかなかの作家陣。 三浦しをん「てっぺん信号」 これは、等身大女子高生。元気な高齢者に元気をもらう。 荻原浩「空は今日のスカイ」 家庭に不満を持つ小3少女と8歳男子。二人の一晩の家出。気持ちは、大人に伝わらない。...

人気作家陣が「少女」をキーワードに紡いだ短編作品9編。 「少女」集もなかなかの作家陣。 三浦しをん「てっぺん信号」 これは、等身大女子高生。元気な高齢者に元気をもらう。 荻原浩「空は今日のスカイ」 家庭に不満を持つ小3少女と8歳男子。二人の一晩の家出。気持ちは、大人に伝わらない。 道尾秀介「やさしい風の道」 道尾さんっぽい。少年が生まれる前に亡くなった姉と、引越した生まれた家への旅。 中島京子「モーガン」 中高一貫女子達のちょこっと百合。 中田永一「宗像くんと万年筆」 メアリースーからですね。友人の万年筆を盗んだ疑いをかけられた小学生女子。彼女を救う宗像くん。 加藤千恵「haircut17」 中途半端な17歳。髪と共に優柔不断から脱却しようね。さすが歌人。切り取り方が上手い。 橋本紡「薄荷」 中学時代の天才で天然な少年への想いと今の幸せ。 薄荷(ハッカ)が、青春を凝縮した感じが良い。 島本理生「きよしこの夜」 これも少年の方が印象に残ってしまう。 村山由佳「イエスタデイズ」 日々仕事に真摯に生きる女性。恋も仕事も思うようにはいかない。なんとアパートの隣の部屋に、子供の頃懐いていた年下の男子が越してきていた。 たまたま隣に住むんかーい。 どれも、ちょこっと胸が苦しくなるように良さがあるんだけど、男子達の方が印象に残ってしまう作品が多かったかな。

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2023/11/06

読んでいて、懐かしい気持ちになる作品が多く、読みやすかった。暗い描写ではないが、「死」が絡んだ話が多かった。特に印象的なのは モーガン 最初と、全く同じ文章が、最後に現れて、え?と思いながら読み進めたら、思いもよらない展開だった。便宜上一緒に居るだけだと思っていた友達は、本当の...

読んでいて、懐かしい気持ちになる作品が多く、読みやすかった。暗い描写ではないが、「死」が絡んだ話が多かった。特に印象的なのは モーガン 最初と、全く同じ文章が、最後に現れて、え?と思いながら読み進めたら、思いもよらない展開だった。便宜上一緒に居るだけだと思っていた友達は、本当の友達だった。モーガンの死がそうさせたのか。 薄荷 ナラオカジという男の子に惹かれてしまいました!中学校ではとても成績が良く、だからこそ、高校には行かずに、予備校に通って大検を早々にとってしまい、バイトをしている。そのような進路を決めた彼、とてもかっこいい!と思いました。

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2023/05/12

多感な少女の気持ちがなんとなくわかるような作品集。 「宗像くんと万年筆事件」はおもしろかった。 宗像くんのあっぱれな探偵ぶりに感動。見た目とのギャップがおもしろかった。 「空は今日もスカイ」の茜やフォレストは、その後どうなったのかな?

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2023/04/25

思ったより多様な「少女」の解釈が見れて面白かった。 私個人的には「少女」という言葉には浮世離れした幻想的な意味合いが強いと思っているので、そんな作品たちを期待して読んだけど、この本に描かれている少女たちはごく現代的でリアルな質感をしていた。 現代的とは言っても、この作品は2012...

思ったより多様な「少女」の解釈が見れて面白かった。 私個人的には「少女」という言葉には浮世離れした幻想的な意味合いが強いと思っているので、そんな作品たちを期待して読んだけど、この本に描かれている少女たちはごく現代的でリアルな質感をしていた。 現代的とは言っても、この作品は2012年前後に発表されたものが多いので、それぐらいの年代の質感をしている。丁度私が高校生くらいのときだったので、この本の主人公たちと感覚がダブっている感じもあった。 携帯を持つ持たないで環境が変わったり、友達や好きな人にはメールで気持ちを伝えたり…。(そう思うと携帯というツールは時代を象徴しているなあ) 特に好きだったのは中島京子の「モーガン」と中田永一の「宗像くんと万年筆事件」。 この2作品は何となく「事件」と「顛末」があって収まりが良かったように思うし、2つとも寂しくはあったけど納得できる終わりだった。 対して他の作品は日常の延長を描いている感じで、どの作品もそれぞれ固有名詞の使い方や柔らかい心理描写が面白かったけど、あまり心に残る感じはしなかった。 どの少女も、心のどこかに「寂しさ」や「憂い」を抱えていて、快活に生きている感じはしない。 それが「少女」の本質なのかな…なんて考えたりもした。

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2022/06/01

「短編少年」を読んだので、その次はこれ、と手に取ってみた。読み終わって解説のところで気づいたのだが、こっちが先に出版されたのか…情報不足だった。とはいえ、私もこの本に出てくる少女たちと今現在同じ年代なので、共感できたこと、クスッと笑えたところ、切ないと感じたところなど、私も各物語...

「短編少年」を読んだので、その次はこれ、と手に取ってみた。読み終わって解説のところで気づいたのだが、こっちが先に出版されたのか…情報不足だった。とはいえ、私もこの本に出てくる少女たちと今現在同じ年代なので、共感できたこと、クスッと笑えたところ、切ないと感じたところなど、私も各物語の一登場人物のように、主人公と交わることができた。 ホテルのコース料理のように、いろいろな作家さんのいろいろな良いところをつまみ食いできるところがアンソロジーならではの傑作だと感じた。

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2021/08/08

読んでみて思った。「短編少女」と言いつつ、7割方は「短編少年」である。オトコだけで物語を完結させることはできても、オンナだけで物語を作るは難しいのか。

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2021/02/01

図書館で。 初っ端の「元気な訳あるかー!」には笑わせてもらいました。 空はスカイ、は終わりが大分不穏。というか子供視点の軽い話かと思ったら結構不穏な話だったな、そういえば。 モーガンは、モーガン・フリーマンだったとは。そういうオチにしなくても…とちょっと切ない感じ。 少女も色々...

図書館で。 初っ端の「元気な訳あるかー!」には笑わせてもらいました。 空はスカイ、は終わりが大分不穏。というか子供視点の軽い話かと思ったら結構不穏な話だったな、そういえば。 モーガンは、モーガン・フリーマンだったとは。そういうオチにしなくても…とちょっと切ない感じ。 少女も色々大変そうだなぁ、うん。変な感想(笑)

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2020/12/25

こういうのに描かれるリアル男子って全然魅力的に感じない。女の子も誰も魅力的とは思わない。それなのに恋愛が成立してる不思議。作者は魅力的かどうかを意識して書いてるのかなといつも思う。そこかリアルなのだろうとは思うけど誰も応援したくならないというか。少女たちのリアルな感情(劣等感、嫉...

こういうのに描かれるリアル男子って全然魅力的に感じない。女の子も誰も魅力的とは思わない。それなのに恋愛が成立してる不思議。作者は魅力的かどうかを意識して書いてるのかなといつも思う。そこかリアルなのだろうとは思うけど誰も応援したくならないというか。少女たちのリアルな感情(劣等感、嫉妬、焦り、自意識過剰)を描いた作品。読むと苦しくなる感じ。全体的に、恋愛絡みの焦燥感や劣等感に悩む少女らが一歩前進する、……かもしれない、……したいとは思ってる、みたいな読み手にその後を想像させる結末。全体的に不完全燃焼な感じ。 三浦しおん/てっぺん信号 中田永一/宗像くんと万年筆事件 加藤千恵/ヘアーカット17 橋本紡/薄荷 島本理生/きよしこの夜 村山由佳/イエスタデイズ 等 あの日、君とgirls。いつか、君へgirls。の再編。あの日、君とboys。いつか、君へboys。もある。道尾さんの以前読んだ本が不気味で苦手だったので読み飛ばしてしまったけれど、鏡の話、という連作短編集からの一編だそう。それとは別に中田さんらのヘアリー•スーを殺して、というアンソロジー(!)がすごく気になる。今度読もう。

Posted byブクログ

2020/08/12

同じテーマで様々な切り口の作品を読めるのが楽しいし、手軽に初読みの作家さんにチャレンジできるお得感も良い。 特にお気に入りは、 *「てっぺん信号」三浦しをん 展開、登場人物の奇抜さも全部好きです。 *「宗像くんと万年筆事件」中田永一 宗像くんのヒーローっぷりが良かった!他の作...

同じテーマで様々な切り口の作品を読めるのが楽しいし、手軽に初読みの作家さんにチャレンジできるお得感も良い。 特にお気に入りは、 *「てっぺん信号」三浦しをん 展開、登場人物の奇抜さも全部好きです。 *「宗像くんと万年筆事件」中田永一 宗像くんのヒーローっぷりが良かった!他の作品も読みたくなりました。 *「きよしこの夜」島本理生 高校生の頃を思い出しました。女子って感じ。それでいて優しい物語。 *「イエスタデイズ」村山由香 かつて少女だった女性の物語。回想で男性誌(Sexy系)を発見したときのエピソードが微笑ましい。読後の余韻も良い感じ♪

Posted byブクログ