誓約 の商品レビュー
仕事も家庭も順調そうに見えた向井聡のもとに一通の手紙が届く。「あの男たちは刑務所から出ています」その手紙に恐怖を感じる向井。実は向井には人には言えない過去があり… 犯人と罪とその裏に隠された衝撃の真実 薬丸岳さんの小説はいつもラストのラストまで驚かされる! それでいて罪と贖罪、...
仕事も家庭も順調そうに見えた向井聡のもとに一通の手紙が届く。「あの男たちは刑務所から出ています」その手紙に恐怖を感じる向井。実は向井には人には言えない過去があり… 犯人と罪とその裏に隠された衝撃の真実 薬丸岳さんの小説はいつもラストのラストまで驚かされる! それでいて罪と贖罪、愛と救いとを考えさせられる。
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オーナーの落合とレストランバーを共同経営し、愛する妻と娘と幸せな人生を歩んでいた向井聡の元にある日、「あの男たちは刑務所から出ています」という手紙が届く。差出人の名前は坂本伸子。今はもうこの世に存在しない人物からの手紙、そしてあの日してしまった約束を思い出した向井は慄く。 ...
オーナーの落合とレストランバーを共同経営し、愛する妻と娘と幸せな人生を歩んでいた向井聡の元にある日、「あの男たちは刑務所から出ています」という手紙が届く。差出人の名前は坂本伸子。今はもうこの世に存在しない人物からの手紙、そしてあの日してしまった約束を思い出した向井は慄く。 娘の復讐を代わりに果たすという約束でお金を譲り受けたにも関わらず、相手が癌で死んだことをいいことに、その約束を記憶の彼方に追いやって新しい人生を歩んできた主人公。脅しているのは誰なのかを最後まで追い続けることになるが、正体についてはそんな偶然あるか、という思いが無いわけではない。主人公についても結構ひどいことをやらかしていて、自業自得という言葉が無いわけでもない。それでも、一度罪を犯した人間は幸せになってはいけないのかという問いに、「否」とは言い切れないなぁと思ってしまう話だった。
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ミステリー好きの私にとって、薬丸岳さんの作品は外れが無いんですよね~。私の場合、誰が犯人なのか注意深く読んでいるので、ある程度早い段階で犯人が判ったのですが、「え、まさっか!?」って感じにもなった作品でした。 簡単にストーリーを御説明しますと、妻と可愛い娘を持ち、バーのマスターと...
ミステリー好きの私にとって、薬丸岳さんの作品は外れが無いんですよね~。私の場合、誰が犯人なのか注意深く読んでいるので、ある程度早い段階で犯人が判ったのですが、「え、まさっか!?」って感じにもなった作品でした。 簡単にストーリーを御説明しますと、妻と可愛い娘を持ち、バーのマスターとして幸せな生活を送る向井聡の元に、「あの男たちは刑務所から出ています」という怪しい手紙が届く。向井は全てを破壊しようとする何者かの存在に怯えながら生活していくのだが、手紙の送り主は向井に対しとんでもない要求をしてくる。。。向井の隠された過去、そして手紙の送り主の正体は!?
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なかなか 面白いひねりの内容でした。 登場人物が そんなに多くないので はじめの方で 犯人?というのは この人かなぁって想像はしたけど その理由は全然わからなかったです。 そういう つながりで こうなったんだぁと 感心しました。 のんびり読もうと思ったけど いっきに読んじゃっ...
なかなか 面白いひねりの内容でした。 登場人物が そんなに多くないので はじめの方で 犯人?というのは この人かなぁって想像はしたけど その理由は全然わからなかったです。 そういう つながりで こうなったんだぁと 感心しました。 のんびり読もうと思ったけど いっきに読んじゃっいました~
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薬丸作品の中ではちょっと印象の薄い作品かもしれません。 どんどん読めますし面白いですが、主人公に肩入れできない気持ちになります。 罪、そして罰、誰にとっても他人事ではない。一度犯してしまった罪が許されることはあるのか?どうやって罪を贖ったらよいのか、では、一体その罪を許すのは誰な...
薬丸作品の中ではちょっと印象の薄い作品かもしれません。 どんどん読めますし面白いですが、主人公に肩入れできない気持ちになります。 罪、そして罰、誰にとっても他人事ではない。一度犯してしまった罪が許されることはあるのか?どうやって罪を贖ったらよいのか、では、一体その罪を許すのは誰なのか? 他人を大切にできない人間は大抵自分自身を大切にしていないものだなと思う。どん底での行動が自分の本心なのか、それとも環境のせいで悪を働くのか…色々考えさせられます。
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読みやすいけど読み応えがあった。 復讐したい感情ってどうやって向き合うのが正解なんだろう。 こういう内容の本を読むといつもそう思う。
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初めて読んだ薬丸岳さんの1冊。 コイツ怪しい…と思いつつも最後まで全然わからなかった。 なかなか複雑で結末まで遠回りだけどどうなるのか気になって気になってとても面白かった。 最後はちょっと泣けた 違う小説も読んでみたいと思えた作家さん
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バーのマスターをやっている向井聡には、人には明かせない過去があった。ある日、向井のその過去を後押ししてくれた女性から、その時の約束を果たすよう手紙が届くのだが…。 向井の現在の幸せな職場環境と家庭、過去の壮絶な体験で前半部、そこから急展開していく。全体のストーリーとしては、途中...
バーのマスターをやっている向井聡には、人には明かせない過去があった。ある日、向井のその過去を後押ししてくれた女性から、その時の約束を果たすよう手紙が届くのだが…。 向井の現在の幸せな職場環境と家庭、過去の壮絶な体験で前半部、そこから急展開していく。全体のストーリーとしては、途中で真綿で首を絞めつけられるような胸糞悪い話があり、突然すっ飛ぶような展開がありと、まあまあ楽しめる作品だ。当時の先端であったスマホやGPSをうまく使っているところも面白い。 一方で、全体に荒い。荒削りというわけではなく、単純に荒い。自分でも文章を書くようになってわかったが、一旦頭に浮かんだことを噛み砕いて荒く描き、そこからもう一度再構成すると、カチッとした文章になっていくのだが、再構成をすっ飛ばしていきなり書くと荒くなる。その粗さとよく似たものがあった。 「プロットを登場人物に話させてはいけない」という文章のルールが有るらしいのだが、まったくもってそれに当てはまる部分が多々見られ、読みにくいと感じられたのは事実である。 自分で書く小説もこういう読みにくさが問題になるのであろうという、反省材料として減点。全体の大きなストーリー展開で☆+1。
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完全に騙された! チョロいぞ私...。 電話等で聡を追い込んでいく脅迫者は何者なのか、グイグイ引き込む筆致は流石! あぁ、○○の視点で読み返すとまた違う感情が湧いてくる。自分が同じ状況下に置かれたら、ここまで負のエネルギーを保ち続けることができるだろうか...。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハードボイルド系ともいうのかな。 男の復讐劇。 最初の『記念日に乾杯』した時から 落合がメッチャクチャ怪しいと踏んでいたから、オチには驚きはなかった。 公平との繋がりには驚いたけど… 殺された女子高生の犯人二人は、殺されて然るべき人物なので、さっさと殺して欲しかった。 まぁ、それをしたらこの話終わるんだけどねw
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