横浜元町コレクターズ・カフェ の商品レビュー
日常の謎、お仕事ミステリーですね。 主人公の結人は、子供の頃に親に連れてきてもらった横浜元町のレストラン〈ウォルラス(セイウチ)〉で絵本に魅力を感じ、絵本作家になる夢を持ち、店主が絵本作家になる『魔法』を掛ける。 大学生になった結人は、絵本作家の登竜門に応募するが、酷評で夢が...
日常の謎、お仕事ミステリーですね。 主人公の結人は、子供の頃に親に連れてきてもらった横浜元町のレストラン〈ウォルラス(セイウチ)〉で絵本に魅力を感じ、絵本作家になる夢を持ち、店主が絵本作家になる『魔法』を掛ける。 大学生になった結人は、絵本作家の登竜門に応募するが、酷評で夢が破れ、『魔法』を解くべく、〈ウォルラス〉を探すが、そこには別の店が。 その店〈ブラックバード〉に、意を決して入ると、謎めいた雰囲気の美声年、久我原佳野が切り盛りしていた。 様々なもののコレクターが集まる喫茶店〈ブラックバード〉に持ち込まれる謎を、佳野が明晰な頭脳で解決していく。 結人と佳野はしだいに、お互いを理解して親密になっていく。実は佳野も、解こうとしない謎を抱えている。 青春ミステリー、成長物語でもあり爽やかに物語を展開していく。ユーモアもあり、ロマンチックな部分もあり、何より人間模様を温かく描く作者の心根に共感を持ちながら、読了しました。
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絵本が好きって、夢が絵本作家で、そんなにバカにされるのかな?親になって絵本が身近になった今となってはわからない。でも、好きなものを人に笑われるのは嫌なものだ。
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昔かけてもらった魔法のために、絵本作家志望の青年は 子供の事に行った店を訪ねる。 同じ空間なのに、違う店になっているという まか不思議な状態。 それが何故なのかという疑問と、己の夢をどうするかと 揺れ動く主人公。 目指しているものは、捨てるか目指すしかなくて 本人が無理なら、捨...
昔かけてもらった魔法のために、絵本作家志望の青年は 子供の事に行った店を訪ねる。 同じ空間なのに、違う店になっているという まか不思議な状態。 それが何故なのかという疑問と、己の夢をどうするかと 揺れ動く主人公。 目指しているものは、捨てるか目指すしかなくて 本人が無理なら、捨てる選択はないのでは、と。 それは、店主にも言えることでしたが。 常連客によって流れてくる事件。 そして博識のある店主は、何故そんな事まで 知りえるのか。 それが分かった時、切ないとはいえない 微妙な気持になってしまいました。 現実から目をそむけてどうにかしようという気持ち。 双方にある気持ちですが、乗り越えねばならないもの。 いや、主人公においては、客観的にみたら 解決策はすぐそばにありますけど。 考えすぎ、ですから。
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さらっと読める。博識の喫茶店のマスターが日常の謎を解くタイプの話と思ったら、マスターの方がよほど謎の人だった。
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