工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記 の商品レビュー

今野浩(著者)

2018/11/27

国立大と私立大の内情の比較，そして日本の大学を取り巻く暗雲が明文化され，何とも陰鬱な気分になれる．秘書さんへの依頼内容や賃金が分かり，大変参考になる．

2018/04/24

東工大で定年を迎えたヒラノ教授が再就職先として選んだのは中央大学理工学部。初めての私立大学。研究室の狭さ、引き受ける学生の数や教育指導に割く時間の多さに驚きを覚えながらも、都心にある大学のありがたさも実感しつつ（中大理工学部は後楽園にあります）、優秀な学生がいてくれたこともあり、10年間の中大教授生活も無事勤め終えることができたようです。
東日本大震災の年に中大も定年となり、この本の執筆へとなったようです。

私の母校である中大は、ヒラノ教授も書いているが多摩移転後、ライバル（？）明治に差をつけられているように感じます。そして、痛恨の箱根駅伝落ち。駅伝も野球も興味のなかったヒラノ先生が、10年の間に正月2日・3日はＴＶにくぎ付けになったというところがカワイイ。

少子化時代の大学サバイバル、大変なんですね。

2017/06/04

最適停止問題
　１０個の候補があるときは、ある前提のもとで、最初の３つは見送って、4つめ以降の中で、それまでのどれより優れている候補からオファーが会った時に手を打つのがベストだという
　候補が５つのときも、最初の候補は見送る方が賢明。

二人の大先生の弟子である私は、「捕まえてきたネズミを飼い主に見せる猫」のような存在だった

定年退職者のための講習会
　退職後1ヶ月以内に、最寄りのハローワークへいってください。その際には大学が発行する、解雇証明書をお忘れなきよう。手付づきを行うと30万円の失業手当が支払われます

古希を過ぎた老人でも、「これから職探しをするつもりです」という書類にサインすれば、一回に限り30万円の失業手当がもらえる。

2018/10/20

今野先生には、卒論の頃『非線形計画法』でお世話になったし、就職の頃『大学教授の株ゲーム』で楽しませてもらった。最近のヒラノ教授シリーズは、新刊が出れば入手させてもらっている。
東工大を定年で退かれた後の中央大学での１０年について、今回は少しスクエアに書かれている。（まだ日が浅いのであまり茶化すわけにもいかないのか）
すっかり中大の駅伝に肩入れされている様子がうかがえる。