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松ノ内家の居候 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2018/02/18

家族経営の会社社長一家の家に、先代が子どもの頃居候していた作家の未発表の作品があるのでは。それを調べに来た小説家の親戚という男。気のいい現社長は、彼を自宅に逗留させてしまう。父親である先代は、子どもの頃のかすかな記憶に不安をおぼえる。 前半は、昭和の香りの小説かと思わせられたが、...

家族経営の会社社長一家の家に、先代が子どもの頃居候していた作家の未発表の作品があるのでは。それを調べに来た小説家の親戚という男。気のいい現社長は、彼を自宅に逗留させてしまう。父親である先代は、子どもの頃のかすかな記憶に不安をおぼえる。 前半は、昭和の香りの小説かと思わせられたが、後半から興味をひかれて一気に読みました。 女子高生の琴美のたち位置が良かった。 まずは、めでたしめでたし❗

Posted byブクログ

2017/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年生誕百周年を迎える文豪・楢崎春一郎の孫、と名乗る青年が、突然、松ノ内家を訪問してきた。 楢崎は70年前、30歳の時の1年間を、当時の松ノ内家に居候として過ごしたのだという。 彼は、松ノ内家にあると思われる、当時に書かれた祖父の原稿を探している。 70年前の祖父のように、彼・西島青年は松ノ内家に居候することとなった。 面白い小説とはただ事実を書いたものではなく、事実を越えたところにある。 そして、先が知りたくてぐいぐい引き込まれるような作品だ。 …ということで、ぐいぐい読みました! 西島青年は、松ノ内家という静かな水面に投じられた小石のような存在でした。 蔵のある大きな屋敷に暮らす、実業家の一家。 謹厳実直な祖父、おぼっちゃま育ちらしく鷹揚だが少し幼稚で頼りない、現社長の父親、家族思いの専業主婦であるその妻、頭脳明晰でしっかり者の娘。 どこか「演じている」感のある一家が、次々と意外な行動を起こし、家族のあり方が変わってくる。 70年前と現代が二重写しになったような、カラーの下にセピアがそっと差し込まれて、家具や器が重厚な光を宿すような、素敵な空間を味わいました。 ちょっともったいなかったなあ…とも思いつつ。 潔い人たちだなあ、とも思いつつ。 良いお話でした。

Posted byブクログ

2017/05/23

最初こそ、お坊っちゃんな孝之にイラっとさせられ読むのが辛かったけど、後半は面白く一気に読んでしまった。 文豪楢崎の未発表の作品を巡り、松ノ内家の皆の心の奥にしまっていた感情が表面に出てきて読み応えがあった。 ラストは納得の終わり方で気分良し!

Posted byブクログ

2017/05/13

過去に文豪が居候していた家に未発表作品が残されているのでは?とのことから一見平穏だった家族内がぎくしゃくし始める。いい話で収まったけど読むのに時間がかかった。代理人が出てくるあたりは興味深かった。

Posted byブクログ

2017/03/22

文豪とうちのお祖母ちゃんが不倫?! 幻の原稿が松ノ内家の爺から孫を巻きこむ大騒動に。記憶をたぐり見えてくる大切な真実とは。

Posted byブクログ