痛みのペンリウク の商品レビュー
新年早々から厳しい一冊でした。 信頼できる友から 「ぜひ 土橋芳美さんを 読んでみて!」 とメッセージをもらって すぐに届いたものが この「痛みのペンリウク」でした 明治の世に実在した人物である しかも、その曾祖父に当たる方 その(亡くなった)人物からの 語り伝えられた「叙事...
新年早々から厳しい一冊でした。 信頼できる友から 「ぜひ 土橋芳美さんを 読んでみて!」 とメッセージをもらって すぐに届いたものが この「痛みのペンリウク」でした 明治の世に実在した人物である しかも、その曾祖父に当たる方 その(亡くなった)人物からの 語り伝えられた「叙事詩」の形式を とってアイヌの人たちの思いが 語られていく 和人に虐げられた歴史は むろんのこと アイヌの方の人骨そのものが こんな形で存在することに 驚きを感じてしまう 数年前に アイヌの民謡のマレウレウの 皆さんの唄をお聞きしたことがある その時の アイヌの人々の あの穏やかな日々の暮らしの様子が 浮かび上がっていくる その輪唱の声が 鋭い抗議の声として 感じてられてしまう
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ペンリウクは明治の平取町のアイヌの首長でした。彼の遺骨は死後30年ほどで研究者らによって掘り返されました。 本書はアイヌ遺骨の問題を語り伝える叙事詩として描かれています。 著者はペンリウクの子孫にあたる方で、遺骨返還の活動もしているそうです。 第51回北海道新聞文学賞〈詩部門〉佳...
ペンリウクは明治の平取町のアイヌの首長でした。彼の遺骨は死後30年ほどで研究者らによって掘り返されました。 本書はアイヌ遺骨の問題を語り伝える叙事詩として描かれています。 著者はペンリウクの子孫にあたる方で、遺骨返還の活動もしているそうです。 第51回北海道新聞文学賞〈詩部門〉佳作。(平取)
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