「いつもの不安」を解消するためのお守りノート の商品レビュー

勝久寿(著者)

2021/02/06

10年以上前に通ってた先生の著書。
偶然見つけました。
控えめながら
きちんと話を聞いてくれる良い先生でした。

まずこの「お守りノート」ってタイトルに
先生の温かい人柄が込められてませんか？
ぐっときちゃったよ。

仕事柄、
不安が強い方の支援をすることが多いのですが、
不安に対してどう対処するかのバリエーションがなく
画一的なアドバイスになりがちでした。
(変えられること、変えられないことに分けて
変えられることは対処、
変えられないことはスルーするの一点突破)

やっと、その答えが見つかった気がします。

不安の理由を探れば願望が見えて来る。
自分と周囲、それぞれの状況を分析。
願望達成のために今できることを考えて実行する。
すごくシンプルだけど、応用が効く。

そういえば自分も社会人2年目で
トラブルも多く、売上へのプレッシャーも強く
不安に押しつぶされて先生に休職を勧められた。
1ヶ月の休職中にあれこれ考えるところがあり、
不安だからってグルグル考えるだけじゃ
何も変わらない、時間の無駄なんだって気づいた。

復職後は仕事に対する考え方と行動を変えて、
トラブルも減り売上も安定した。
お薬がなくても恐怖感や不眠が治ったので
数ヶ月後に通院をやめた。
これに出てくるCくんと同じ感じだな。
でもこんなに系統立ててないけど。

やっぱり先生すごい。
早速支援にも活用していきます。

2020/11/14

著者は、人形町メンタルクリニックの院長。
ここのホームページのうつ病に関する記事は、中々良くまとまっている。

http://www.cocoro-support.com/index.html

2020/08/09

不安は起きて当たり前だと認めて不安の中に隠れている願望を行動に移していくことが大事である。
不安を抱える気持ちをマイナスではなくより良く生きたいというポジティブな願望だと捉えることが大切だと痛感させられた。
不安に支配される感情本位から不安を感じながらもやるべき行動を優先させる目的本位に考えられるように意識していきたい。
不安になるのはどんな願望が隠れているのか観察する習慣も大事である。