はじめての便利屋さん成功バイブル の商品レビュー

武藤謙太(著者)

2024/07/07

便利屋業についての情報を集めるために手に取り、知りたかった価格設定の考え方と相場を知れてだいぶ実りがあった。体験談も面白い。

私の場合はITソリューションが主力商品となるが、メインとそれ以外との関係性やバランスなどについて曖昧さを感じていたので、本書著者の武藤氏のモデルでいいヒントが得られた。武藤氏の場合は「引っ越し業」から派生した「それに付随する作業」という関係性。なので例えば今私が本業としているシステムエンジニアリングを便利屋の主力商品とした場合、それに付随する、例えばコンサルティング、セキュリティ、運用立て付け、HWの梱包、運搬、掃除・廃棄、購入見積もりなどが分かりやすい派生として考えられる。ターゲットが個人や小規模企業であれば、広報やDX化など更に多彩な派生作業が想定できる。

便利屋はなんといっても「想定外の依頼を受けられる可能性がある」という不確実なゲーム性と、本書でも一部述べられている「社会の上から下まであらゆる面を見られる」という点が魅力的だ。今後の本格的な開業に向けてイメージを沸かせるのに参考になった。