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禁じられたジュリエット の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2021/11/01

監獄シーンはかなりストレスを感じたけれど それでも読み続けてしまう。 映画の『es』も久しぶりに観返そうと思う。

Posted byブクログ

2021/07/28

国で禁じられているミステリ作品を読んだ6名、その監視役2名の女生徒が織りなす閉鎖空間での「更生プログラム」。有名なスタンフォード監獄実験を擬えた内容という予備知識だけで読んだけれど、中盤以降からの先の読めない展開が大変面白かった。ミステリ作品に馴染みがないので、ミステリが持つ価値...

国で禁じられているミステリ作品を読んだ6名、その監視役2名の女生徒が織りなす閉鎖空間での「更生プログラム」。有名なスタンフォード監獄実験を擬えた内容という予備知識だけで読んだけれど、中盤以降からの先の読めない展開が大変面白かった。ミステリ作品に馴染みがないので、ミステリが持つ価値についての口上のシーンは非常に興味深く、作中に登場する八冊を読んでみたくなりました。中盤は非常にイヤなシーンも多いけれどラストシーンの爽快感がたまらない。もう一度読み返したいかも。

Posted byブクログ

2020/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

退廃文学として禁止されているミステリーを読んだことから矯正プログラムに参加させられる女子高生たち。それは「スタンフォード監獄実験」のような差別的プログラムだった。が、それは劇中劇で、種明かしされたところで登場人物の一人が殺されてしまう。残った仲間で犯人探しの推理を展開していき…、実はそれも劇中劇。 初めて読む作家、でもダメだ。前半の劇中劇は、読むのが苦痛でしかなく、止めようかと何度も思ったが、どう結末づけるのかを知りたくて、斜め読み気味で読む。 次の劇中劇は、種がわかって興味減退。がんばって最後まで読んだけど、私には向かない本だった。 大前提が納得できないことだらけだった。

Posted byブクログ

2019/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリは罪とされる世界で、更生プログラムとして「スタンフォード監獄実験」的な、囚人と看守に役割された8人の女子高生がどう変化していくのか。 この更生プログラムが実は劇→でも殺人事件発生→推理合戦→そこまでも劇、っていう、幾度となく覆されまくる。

Posted byブクログ

2019/04/02

「ミステリ」が退廃文学として厳しく規制されている世界。読んでしまった6人の女子高生は監獄に閉じ込められ看守役の同級生2人が主導する更正プログラムを受ける事になる。適当にそれぞれの役を演じて終わらせるつもりがスタンフォード監獄実験の展開に。前半ミステリに対しての徹底的な反論が行われ...

「ミステリ」が退廃文学として厳しく規制されている世界。読んでしまった6人の女子高生は監獄に閉じ込められ看守役の同級生2人が主導する更正プログラムを受ける事になる。適当にそれぞれの役を演じて終わらせるつもりがスタンフォード監獄実験の展開に。前半ミステリに対しての徹底的な反論が行われていて展開含め読むの辛い。でもさらなる反論や後半の殺人事件で消去法を駆使して犯人を絞る所までいくと大分楽になった。彼女達が読んだ8冊全て読破してるのにミステリ愛がいまいち刺さらなかったのは難解な文章に対して読解力が足りないせいか。

Posted byブクログ

2018/06/30

ミステリが禁止された世界を舞台に、ミステリを所持、読んだ女子学生たちに更生として監獄実験を行います。それぞれが役割を演じていく中で、自身を見失っていきます。 ミステリを読み始めたころにノベルスの天帝シリーズを勧められ苦手意識を持っていた作家さんでしたが、本作は十分に楽しめた。物語...

ミステリが禁止された世界を舞台に、ミステリを所持、読んだ女子学生たちに更生として監獄実験を行います。それぞれが役割を演じていく中で、自身を見失っていきます。 ミステリを読み始めたころにノベルスの天帝シリーズを勧められ苦手意識を持っていた作家さんでしたが、本作は十分に楽しめた。物語の中で作者さんが出題する謎に読者が取り組むといったミステリの関係性を丁寧に描いた作品だと思います。 文章、舞台が尖っており取っ付きにくさがある作品ですが、分かりあうこと、信頼し合うことを実直に描いた作品で、非常に楽しめました。

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2018/05/25

最初 読み始めは、面白そうであったのだが、すぐに、昔、フィリップ・ジンバルドー教授の スタンフォード監獄実験の話に似ていると、、、、。 少し読み進んで行くと、嫌悪感を感じられて来た。 肉体のみならず、精選的苦痛を、個室監禁、イジメ、屈辱、等により、緊張の糸が、切られるまで、人は...

最初 読み始めは、面白そうであったのだが、すぐに、昔、フィリップ・ジンバルドー教授の スタンフォード監獄実験の話に似ていると、、、、。 少し読み進んで行くと、嫌悪感を感じられて来た。 肉体のみならず、精選的苦痛を、個室監禁、イジメ、屈辱、等により、緊張の糸が、切られるまで、人は、どのように、回避できるのか?それとも、従順に従うのか?それとも、精神的に破壊してしまうのか? ちょっと前に、北朝鮮に拉致、逮捕、監禁で、病気になってから、解放された米国人男子学生が、アメリカ到着後、死亡した事件があったが、、、 やはり、このようなことがあったのでは、、、と、本を読みながら、背中に、冷たいものを感じてしまった。 今、日大アメフトの危険反則が、話題になっているのだが、この加害者となった選手は、日大のスポーツの権威の人々からの被害者ではないだろうか? 選手は、自ら、正々堂々と、試合したかったにも関わらず、自分の実力を評価してもらえず、又、抹殺されるような事を、大学スポーツ幹部が、していたことに憤りを感じる。 上からの抑圧に、服さねば行けなかった精神的苦痛、一人悩んだ思い、そして、全部公表を下にも関わらず、、、、これでいいのだろうか? この本でも、理不尽な事が、慣行される話が、書かれているが、最後まで、読んでも、すっきりしない気持ちであった。 無残で、冷酷の世界に賛同できない。

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2018/05/01

(リアルで)炎上した小説。  ミステリとしては、第3前カッコがない感じが不満であったが、エンタメ小説としては十分満足。

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2018/02/05

『ミステリは、なかんずく本格ミステリは、正義の文学です。中身と正解の問題である〈実質的正義〉と、ルールとフェアプレイの問題である〈手続き的正義〉の文学です。 本格ミステリは、殺人パズルを通じて、あたしたちに、こうした正義の在り方を教えてくれます。それは、ヒトがヒトを奴隷にしない...

『ミステリは、なかんずく本格ミステリは、正義の文学です。中身と正解の問題である〈実質的正義〉と、ルールとフェアプレイの問題である〈手続き的正義〉の文学です。 本格ミステリは、殺人パズルを通じて、あたしたちに、こうした正義の在り方を教えてくれます。それは、ヒトがヒトを奴隷にしないための、ヒトがヒトを家畜にしないための、正義の在り方だとおもいます。』 ミステリ好きのためのミステリ。 スタンフォード監獄実験をモチーフに、ミステリを禁じられた世界で、ミステリを愛してしまった少女たちが、ミステリを守るために仕組んだ演技。 ミステリとは何なのかを本気で考えるためだけに作られた作品で、当然、対等と信頼のできる作品になっている。 素晴らしい。

Posted byブクログ

2017/12/12

面白い試みの本だったのです 楠本まきの『致死量ドーリス』の帯の推薦文が、確かこういう感じだったなーとか読んだ後に思い出してたのです。 良い意味で高校演劇。 JK+日本の内戦+友情+演劇+ミステリ 悪い意味での高校演劇。 演劇や舞台に多少馴染みのある人には「あー……」と脱力な...

面白い試みの本だったのです 楠本まきの『致死量ドーリス』の帯の推薦文が、確かこういう感じだったなーとか読んだ後に思い出してたのです。 良い意味で高校演劇。 JK+日本の内戦+友情+演劇+ミステリ 悪い意味での高校演劇。 演劇や舞台に多少馴染みのある人には「あー……」と脱力な感じ しかもその脱力する部分が後半かなり濃いのです 展開はとっても面白くて、起承転結の「転」にはワクワク 登場人物の名前もワクワクしてメモしながら誰が誰か確認していったのです だがしかし。 だがしかしなのですよ。 しーなは特にJKだらけが好きなわけでもないし、高校演劇も特に好きではないのです どちらも苦手……ザンネン テーマと展開はとっても好きなのですが、登場人物や構成が合わなかった……。そんな感じでしょうか。 前評判がとっても良かったので、その分物足りなさもあったのです 楠本まきもなのですが、安孫子の『探偵映画』や麻耶の『夏と冬の協奏曲』を思い出したのですね

Posted byブクログ