楽譜と旅する男 の商品レビュー
めっちゃ素敵な装幀!フォントも素敵。古今東西の失われた楽譜を探してくれる男の短編集。結構後味悪い話が続いただけに最後の話がほっとする。お洒落な結末。でも1番好きなのは西太后のためのオペラ。雪組さんの蒼穹の昴が脳内再生されたぜ…。
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楽譜を探す人々はある男に依頼する… 依頼人と楽譜を繋ぐ、謎めいた連作短編集。 それぞれの思いを込めた音楽が紙の上で踊り始め、楽譜の連れてくるストーリーと共に読者も異国を旅する。 何かを失った人々の姿に歴史があり、物語の切なさが増して感じられた。 過去に降り立ち幻想に連れ去られる一冊。
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凝ってる。装丁からフォントから文体から漢字の使い方まで。ミステリとしては大人しめだが題材が好みなのでマル。8.0
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求める楽譜は何でも探し出すという男が毎回出てくる短編集。どの物語も奇妙奇天烈で現実との境目が分からなくなる。 どの物語も音楽は実在しない(と思いたいものも含む)が、メロディーラインや雰囲気が何となく想像出来る。 ちょっと難しめだけど、内容はトリックや物語の構造はおもしろいの...
求める楽譜は何でも探し出すという男が毎回出てくる短編集。どの物語も奇妙奇天烈で現実との境目が分からなくなる。 どの物語も音楽は実在しない(と思いたいものも含む)が、メロディーラインや雰囲気が何となく想像出来る。 ちょっと難しめだけど、内容はトリックや物語の構造はおもしろいので、頑張って読んでほしい1冊。
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読後、世界史の知識がほしいと切実に思った。そうすれば、日本との対比を通して何かが掴める気がする。 内容は、それぞれの理由で楽譜を求める人々が、楽譜探索人に依頼する話。 表紙の人は見た目おっかないけれど、語り口調は大変柔らかで、物腰も低く、ギャップがあった。 各章独立したお話かな?と思ったが、ちょっとずつちょっとずつ繋がりがあり、結び付いていく感覚が心地よかった。 その土地の歴史なり文化なりが頭に入っていたらさらに楽しめただろう。 中学、高校レベルが頭に入ってないってのが情けない。勉強して、もう一度読みたい。 『楽譜を求め、楽譜を捜し、楽譜を抱いて旅する日々が。』
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楽譜を探して旅する男の話。といっても、そう簡単な旅ではなく、摩訶不思議な世界が広がっている。 だからどれも分かりづらい、のは私だけか。 「曾祖叔母オパールの物語」「城塞の亡霊」「西太后のためのオペラ」は良かった。
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楽譜を探す専門家って面白い。それぞれ面白いストーリーな気がするのだけど、文章とフォントが苦手で、表面的なことしか頭に入らなかった。
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初出 2015〜16年の「小説宝石」 失われた楽譜を共通のモチーフとする6つの短編ミステリー。 第2次大戦中のイギリスで、スパイだった日本人と逢引するためにピアノで弾かれた合図の曲。自分が想いを寄せていた娘を、強引に手に入れた貴族のために作曲していた男が作った幻の大作。南洋に...
初出 2015〜16年の「小説宝石」 失われた楽譜を共通のモチーフとする6つの短編ミステリー。 第2次大戦中のイギリスで、スパイだった日本人と逢引するためにピアノで弾かれた合図の曲。自分が想いを寄せていた娘を、強引に手に入れた貴族のために作曲していた男が作った幻の大作。南洋に進駐していた日本兵が見た現地の住民の復活の秘儀の音楽。戦時下のルーマニアの国粋主義勢力によって村人がすべて抹殺されたなぞを解く鍵の菓子行商人のメロディ。西太后が自分だけのために書かせた京劇の続編。大戦後のパリで舞台演出をしたアメリカ人が恋人に書いた暗号のメロディ。 元日本兵が謎の答えにたどり着くと、実は自分が死んでいたとわかり、砂のように崩れてしまうストーリーは秀逸。
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【収録作品】曾祖叔母オパールの物語/ザルツブルクの自動風琴/城塞の亡霊/三重十字の旗のもとに/西太后のためのオペラ/悲喜劇ならばディオラマ座 特別な楽譜を探す人々の思いとその楽譜に隠されたドラマが描かれている。戦争の悲惨さが生々しく伝わってくるとともに、音楽のもつ癒やしの力も感じられる。一番辛かったのは「三重十字の旗のもとに」で語られるある村の消滅の話。最終話のもつ明るさに救われる。
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大気を震わせ、脳髄に共鳴せよ。博覧強記の探偵小説家、本領発揮。目眩く音楽奇譚。 古今東西の散逸した楽譜を探し歩く、楽譜探索人。依頼があれば、どんな譜面でも、かならず見つけ出す。それが、支配者に隠蔽されたものであっても。死者が道連れにしたものであっても。世界を破滅に追いやる、呪わ...
大気を震わせ、脳髄に共鳴せよ。博覧強記の探偵小説家、本領発揮。目眩く音楽奇譚。 古今東西の散逸した楽譜を探し歩く、楽譜探索人。依頼があれば、どんな譜面でも、かならず見つけ出す。それが、支配者に隠蔽されたものであっても。死者が道連れにしたものであっても。世界を破滅に追いやる、呪われた楽曲であったとしても。
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