フラジャイル(8) の商品レビュー
茅原さんと娘さんの話は沁みた。心に。 「医者の仕事の半分は 無事に旅立たせることですよ」 「僕の仕事です」 …岸センセのセリフがカッコ良すぎる。 うん、確かにそうだ。 人はいずれ死ぬ。ほとんどが病気が原因で。 切ったり抗がん剤を体内に入れたりするけどそれで終わりじゃない。そ...
茅原さんと娘さんの話は沁みた。心に。 「医者の仕事の半分は 無事に旅立たせることですよ」 「僕の仕事です」 …岸センセのセリフがカッコ良すぎる。 うん、確かにそうだ。 人はいずれ死ぬ。ほとんどが病気が原因で。 切ったり抗がん剤を体内に入れたりするけどそれで終わりじゃない。そこからが長い。 患者の前に、人間なんだよな。 ただ病気を持ってるってだけ。 岸センセのように、他の診療科の医師とああいうふうに侃々諤々(かんかんがくがく)と診断について議論することって実際ありうるんだろうか。 なさそうな気がする(マンガだよ) だから今巻のクレンブテロールのドーピング診断に、病理医はじめ神経内科、血液内科、膠原病内科、薬剤師らが集合して、少ないデータの中で考え得る病態を言い合うという光景が新鮮!!! 現実でもこのくらい患者の診断に積極的になってほしい。 科の垣根を越えて。
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https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00057430
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病気の指揮者の娘さんの葛藤、病院の経営者の苦悩、岸先生が休みの時の宮崎さんの苦悩、納得いかない診断に対する岸先生の行動 キャラクターの個性と著者が伝えたい事が混ざり合い、今巻もじっくり読めました。
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【あらすじ】 風邪をひいた岸に代わり、難しい診断を任された新米病理医・宮崎。患者の命を背負う重責に、はじめて単身向き合うことに。宮崎の下す診断は、果たして!? ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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最初の一本 どこまですれば自信を持てるのか 専門資格の受験ができる 50例まで行けば? そこまで行っても自信なんて持てない? 誰かの診断にぶら下がりたくなり 自分の意見が言えなくなるのならば この先進んでいけない。 どこかで見たことがあるようなことが 起こらないとは言い切れないけど、 人は一人なので 全てが 違って 全てが初めて そこに対して 今まで学んだことで どれだけ進んでいけるのか 自信ではなく、 胸を張って 名前を書けるか そこが正の一本目
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指揮者のお父さんをめぐる治療と病院経営コンサル窪の暗躍の巻。結局、窪は効率的に病院が回って、各医師が効率的に患者を見れればみんなのためになると思いながら、医師が各患者と向き合うところまで想像できていなかった‥という点を最初から岸先生に見抜かれていたということ。 宮崎先生への岸・中熊先生の愛のムチ炸裂。 確かに、いつになったら自信を持てるかというのは医師に限らず社会人あるあるな気がする。ただ一般的な仕事と違って他人の命を預かるという、ミスができないプレッシャーはどう自分に納得させるかが難しそう。
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病理の廃止はあかんと思うのです。窪田氏が病院のことを考えてるのもわかるけど、外からではわからない、中のことを教えてくれる病理の仕事は必須でしょう。まぁ、結局はプラン見直し。現場を見て回るのはいいことだと思うよ。うん。
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これもまあ、鉄板の出来です。コンサルタントは徹底的に嫌な奴にするのかと思いきや、ちょっとずつ柔軟になってくるんですね。ってか、彼が折れなきゃ物語が終わってしまうか。そうですね、やっぱり直接現場に立って、患者さんとじかに接しないと見えてこないことばかりですよね。
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泣いた、また。。。 救うだけが、医者の仕事じゃないって、 医者のとらえ方は、さまざまだろうし、いろんな医者がいると思うけど、 もしも自分が、もう、死が迫るような病気なら、 こんなひとに、診てもらいたいと…。 そういう思いを抱くのは私だけじゃないだろう。 「送り出す」ことも、医者の仕事だと、そう思っている医者に、診てもらいたいんじゃないかな。後に残る家族のために。
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読むのに体力が必要だがそれだけの価値がある。とんでもなく頭の良い人たちが寄ってたかっても如何ともしがたい人体という魔境。その探究には葛藤があり妥協があり、しかるに科学的である。医師を魔術師に、診断を神託にしないために読んでおくべき作品。
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