スープの国のお姫様 の商品レビュー
古い洋館に住む老婦人にスープを作る元料理人の主人公。表紙はなぜ老婦人の孫娘千和が料理を作っているかのような構図なのかな。たしかに主人公から料理を習ってはいましたが。作中に出てくるスープが美味しそうだった。スープって本格的に作ると手間がかかるんですね。いつもはインスタントのスープで...
古い洋館に住む老婦人にスープを作る元料理人の主人公。表紙はなぜ老婦人の孫娘千和が料理を作っているかのような構図なのかな。たしかに主人公から料理を習ってはいましたが。作中に出てくるスープが美味しそうだった。スープって本格的に作ると手間がかかるんですね。いつもはインスタントのスープですましちゃうけど、たまにはこんな本格的なスープも食べたいな。ただストーリー全体を考えるとちょっとなぁ。イマイチ面白さに欠ける。この著者の他の作品を読みたくなるような気は起きなかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人々の記憶にまつわる「身近な謎」を解く ミステリでもあり、心ほっこり系でもあり... 分類に悩む作品(^ ^; 物語は、しばらく現場を離れていた料理人が、 とあるお屋敷に住む大富豪に雇われるところから始まる。 雇われ料理人と言っても、大富豪のマダムは 夜食にスープしか食べない。 なので主人公は、一日一食スープを作るだけ、 というのが仕事。 短編集で、作品ごとにメインとなる人が変わり、 その人の望むスープを提供できるか...という、 謎解きでもあり「勝負」でもある料理が続く。 全編を通して、マダムの孫娘と、主人公自身の 失われた記憶を取り戻して行く過程も描かれる。 ザ・執事という感じのキサキがいい味出してる。 主人公と、孫娘 千和との「男女の恋愛ではない」 心のつながりがグッと来る。 作者自身が料理人であるそうで、 料理のシーンやレシピの解説は出色。 読んでいる間、ゆったりと時間が流れ、 とても贅沢をしている気分になる作品でした。
Posted by
通勤帰りに読む本がなかったので軽く読めるかな、と手に取ってみました。2時間ぐらいで読める可愛い感じの軽いお話。なんかスープみたい、といったらいい得て妙かも。口当たりは軽い、でも後に残らない感じが。 というのも。登場人物に魅力を感じない。主人公はシェフとしての自分の腕に自信はある...
通勤帰りに読む本がなかったので軽く読めるかな、と手に取ってみました。2時間ぐらいで読める可愛い感じの軽いお話。なんかスープみたい、といったらいい得て妙かも。口当たりは軽い、でも後に残らない感じが。 というのも。登場人物に魅力を感じない。主人公はシェフとしての自分の腕に自信はある割にはどこか卑屈。探究心は無いし、素材にもこだわらない。ヒロインの女の子は生意気でかわいげがなく頭でっかちなのはテンプレとしてもいきなり主人公に懐いた経緯がわからない(同じような体験をしたって外見とか受け答えでわかるものなのか?)。料理本を読み倒している割に食べることに興味がないって(笑)変な子。あと一番のネックは主人公が作る料理があまり美味しそうに描写されてない。ここ、料理物(だと思うんだけど)としては致命的かも。 お客さんも不思議な人ばかり。食べたいものがあるならきちんと説明すべき。料理人を試す、のはいいけどこの料理人、オーナーシェフとかじゃなくて個人の雇われシェフだぜ?人様の家にごちそうになりに行ってもう一度作ってください、はないでしょ。だったらきちんとそのレシピを味わいたいという話を先に通すべき。お金払ってレストランに食べに行ってもやり直しの要求ってよっぽどのことが無いとありえないと思うんですが(例えばオーダーと違う料理が出てきた・異物が混入されていたとか)それを料理をごちそうになりに来たお客がもてなす側に要求するってどんだけって感じ。 料理が出来た経緯とかそういうことに敬意を払うのは確かに必要でしょうが…それを一介の、見ず知らずの料理人に求めるならきちんと説明をするべきだと私は思う。それか雇い主がお客様の要望を料理人に伝えるべき。全部お任せで期待外れとか言われても。それかあれか。キサキさんがお客様にウチの料理人はお客様のご要望の通りのスープを作りますとか言ってたのか?いずれにせよコミュニケーション不足すぎると思う。 というわけでビールと菊芋のスープはお客さんが変だな、と思ったしすべてを俯瞰しているキサキさんは謎すぎるしナンダカナ、なんて思いながら読み終えました。 でも巻末の資料は面白そうな本が色々あったので読んでみようかなと思いました。
Posted by
- 1