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潮干狩りの疑問77 の商品レビュー

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2018/01/21

『海藻の疑問50』『雪と氷の疑問60』『海水の疑問50』『エビ・カニの疑問50』などを出している成山堂書店の「みんなが知りたいシリーズ」の内の一冊、なのだけども……! Q&A系の入門的学術書のシリーズだと思っていたから、タイトルを見て「えっ潮干狩り…?」とは思った、思った...

『海藻の疑問50』『雪と氷の疑問60』『海水の疑問50』『エビ・カニの疑問50』などを出している成山堂書店の「みんなが知りたいシリーズ」の内の一冊、なのだけども……! Q&A系の入門的学術書のシリーズだと思っていたから、タイトルを見て「えっ潮干狩り…?」とは思った、思ったけども、いやあ…なかなか愉快な一冊でした! まず冒頭のカラー写真を収めた口絵のページ、question26「アサリの模様が不思議です」で様々な模様のアサリの写真が紹介されているのだけど、ひとつひとつに名前がつけてある。「砂浜でブルーサファイアのように青く光り輝くアサリ「木更津ブルー」」「アサリは水墨画を描くこともできる。時は室町、そのアサリの名は「雪舟」」………一瞬学術的な名称があるのかと思ってしまったじゃないか…ううっツッコみたい! しかし本書の構成自体はわかりやすく、また実用的知識が「潮干狩りに行くまでの疑問」「潮干狩りをしているときの疑問」「家に帰ってからの疑問」「もっと知りたい潮干狩りの疑問」、と章立てしてまとめてあって、実際潮干狩りに行く者の参考になることは間違いなし。 アサリの居場所や砂抜き方法、おいしいアサリの見分け方や、ハマグリとバカガイの見分け方、必要な道具から渋滞の回避方法まで考えてくれる親切さです。 そうかクマデにもレジャー用とプロ用があるのだなあ…。 しかし私はquestion50辺りからちょいちょい出てくる著者の私情部分を推していきたい!! 「やはり思った通り、潮干狩りは最強のアウトドアだった。」「奥さんに気を使い、飼い猫にも気を使い、アサリにも気に入ってもらえるように気を遣う漁師さんって、本当に大変な職業と思いますよ。」各疑問の最後の一文辺りで突然出てくる著者の個人的な想いとか事情がなんかもう…なんだこれ…すき! question49の「獲った貝の美味しい食べ方は?」ではいくつかレシピを紹介しているのですが、「アサリと玉ねぎ炒め」だけ最後に「4人分となっていますが美味しすぎて2人でも、あっという間に食べてしまいます。」とか書いてあるのでこのレシピだけすごく気になります! question60「ナメクジが貝の仲間?」に至っては著者の飼い猫のガールフレンド事情まで知ることができるという、もうこれ潮干狩り関係な…げほげほごほん。 いやしかし、著者の潮干狩りへの情熱はものすごい。巻末の「全国の主な潮干狩り場」一覧も親切で、貝嫌いの自分ですら潮干狩りに行ってみたくなる1冊でした。

Posted byブクログ