1,800円以上の注文で送料無料

ラカン的思考 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鏡像段階理論とは、幼児期の子供は、それまで自らの身体を統一体だとは思っておらず、 鏡を見て初めてそれを認識するというものである。⑷そして、鏡に映った自らという、自らとは別の物を通して、自らの身体を認識した時点で、 オリジナルな自らは消滅してしまうというのがこの理論である。これは、自らは鏡に映った自らの像に自らを「同一化」することで自らを認識しているとも 言える。 そして、重要なのは鏡像段階理論は一つの例えでしかなく、人が何かを思考した時、その何か、を考える材料は全て前提の言語、知識、他人の考えの元に 成り立っているのであるから、思考するということは、「言語世界」に身を委ねることと同義であり、そこを通してでしか、自らは存在し得ないというのが、 ラカンの主張である。

Posted byブクログ