不自由な絆 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たまには、自分にかなり近い(幼児子育て中)の人物が出てくる話を読んでみようかな、と手に取った本。 いやあ...生々しくて重たかった。 9割が憂鬱な内容だったけどなんとか読み進めて、最後の1割でようやく少し光が見えてきた感じ。 なんかリラにも洋美にもあんまり共感はできなくて。最後だって、ちょっとお互いが上向きになってきたタイミングが同じだったから、溝が少し埋まりそうでよかったねー。とちょっと冷めた目で見てしまった。 しがらみやプライドや、何やかや色々あるけれど、なんか思うことあったなら早々に話し合っとこ。とあらためて思わされた。
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中高同級生の母親とそのそれぞれ子供が主人公。 子供の片方がもう片方をいじめて、母親の関係性も変わっていく… ものすごく重たい題材なのに、早く続きを読みたくて一気に読んでしまった。 朝比奈あすかさんは心理描写がすごく上手い。なんでこんなにも人の心の奥底が分かるのかというほど。 だか...
中高同級生の母親とそのそれぞれ子供が主人公。 子供の片方がもう片方をいじめて、母親の関係性も変わっていく… ものすごく重たい題材なのに、早く続きを読みたくて一気に読んでしまった。 朝比奈あすかさんは心理描写がすごく上手い。なんでこんなにも人の心の奥底が分かるのかというほど。 だから自分にもこういうところあるよなって毎回自身を省みている気がする。 最後は爽やかで、主人公たちの今後に希望が持てた。
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重くずっしりとしたものが読み終わった後も消えない。最後は前向きな終わり方なのだろうけど、私は考えるところが多かったかな。
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学生時代の友だちと偶然再会し、リラは育児に悩む洋美に手を貸す。その後同じ幼稚園のママ友になった。 洋美の息子敏光にリラの息子光鳥が毎日暴力を振るわれていることを知る ママ友、友だち、夫婦関係、親子関係、職場のいじめなど問題が盛り沢山で興味深かったけど どれもなんとなくしっくりいか...
学生時代の友だちと偶然再会し、リラは育児に悩む洋美に手を貸す。その後同じ幼稚園のママ友になった。 洋美の息子敏光にリラの息子光鳥が毎日暴力を振るわれていることを知る ママ友、友だち、夫婦関係、親子関係、職場のいじめなど問題が盛り沢山で興味深かったけど どれもなんとなくしっくりいかないまま終わった感じ
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「絆」とは、良いものだと言われているけれど、苦しい「絆」もあるんですよねぇ。 角田光代さんの「森に眠る魚」に似ているテーマで、作品は素晴らしいのだと思うのですが、どちらも読んでいて苦しくなってしまい…星少なめになってしまいました。
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学生時代の同級生だった洋美とリラ。偶然再会し、二人の子も同年齢なのでママ友に。しかし、子どものいじめ問題が発覚して、二人の関係も変化する。母親の葛藤を鋭く浮き彫りにした衝撃作。 「絆」の元々の意味は、動物をつなぎとめる綱が転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつきをいう。親子関係...
学生時代の同級生だった洋美とリラ。偶然再会し、二人の子も同年齢なのでママ友に。しかし、子どものいじめ問題が発覚して、二人の関係も変化する。母親の葛藤を鋭く浮き彫りにした衝撃作。 「絆」の元々の意味は、動物をつなぎとめる綱が転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつきをいう。親子関係、夫婦関係、友人関係、職場や社会的立場上の関係など、人間社会は様々な絆で成り立っている。その中でも親と子の関係は、他人が立ち入れない結びつきだ。洋美とリラの二人の母親が感じる子供の成長がとても感慨深い。
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朝比奈あすかさんの作品を初めて読みましたが、話の流れ方がよく、文章もストレートで、とても読みやすい作品であった。本作は子供に翻弄される親の様子が丁寧に描かれており、私にはまだ子供がいないので想像ではあるが、現実に親が抱く感情にとても近い作品になっているように感じる。いじめる側の親...
朝比奈あすかさんの作品を初めて読みましたが、話の流れ方がよく、文章もストレートで、とても読みやすい作品であった。本作は子供に翻弄される親の様子が丁寧に描かれており、私にはまだ子供がいないので想像ではあるが、現実に親が抱く感情にとても近い作品になっているように感じる。いじめる側の親もいじめられる側の親も、それぞれ葛藤があり、縁が切れそうで切り切れない現実的な設定が胸をうつ。おすすめの一作。
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