ハーバードで喝采された日本の「強み」 の商品レビュー
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読みやすくて、さらに教養が身につく本。 自分が留学していた頃の事が思い出されて、あぁ私も最初はすごい挫折を味わったなぁと懐かしく思った。 アメリカの政治とか中絶、同性婚に関する見解を学べた。
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「リベラルという病」を読んで大変面白かったので、こちらも読んでみたが、結構内容が重複していて、そこは少し残念。日本の曖昧さを嫌っていた著者が、アメリカの文化に触れたことで、白黒つけない曖昧な姿勢というものが実はとても可能性に満ちた素晴らしいものではないかという考えに変わる。 例えば、妊娠中絶に関する考え。アメリカでは胎児の命を殺す悪しき行為、とするか、中絶を禁じることは女性の自由や人生を奪うことになる、という考え方、どちらか、白黒、しかないのだという。そこにグレーは存在しない。中絶したからにはそのことを100%正しいと思わなければならない。「完全な満足」か「深い悲しみ」以外の感情を持つ自由を女性から奪っている。それはやはりおかしい、と思う人がいるとからか、そこで日本の「水子供養」というものが、今世界で注目を浴び始めているというのだ。 『中絶を黙認しながらも、自分が「罪を犯した」ことを責め続けずに済んでいる』という部分が、胎児を人として認めていながら中絶を全面禁止、とはしない。そのような日本のグレーゾーン。 アメリカの二極対立を学べば学ぶほど、なるほど、確かに日本の曖昧さというのは優れたものかもしれないと思えてくる。 多様性を認めることでどんどん窮屈になっていく社会。例えば、フェミニストの教授が「女性教授の場合は・・・」と何気なく言われて、「あなたは何をもって、私を女性だと断言できるの?」と問うシーン。正直、面倒くさい世の中だなぁとしか思えなかった。なにか言葉を発するたびに少数派に気を遣ってびくびくしてなくてはいけない社会。どうしてこんな面倒くさい世の中になったのだろう。こんなことを言ったらアメリカではコンサバと認定されてリベラルから攻撃を受けてしまうのだろうか
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日本があまりにも独特な国であるがゆえに、日本の考え方がそのまま世界に通用するとは思えないけれども、まずは日本人である自分たちができることは自分を知ること、世界を知ること。ここから始まるような気はしている。
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