出会いの幸福 の商品レビュー
作者が、いつも ズバズバと、おっしゃる言葉に、なるほど! 少し辛辣過ぎる感もあるけれど、膠原病や目の病気など、そんな弱音も吐かずに、自分の信念のもと、人生を歩んできた姿には、敬服すべきものがある。 フジモリ氏の滞在を支援されたことも、思慮深く、大統領でなく一般市民として受け入ら...
作者が、いつも ズバズバと、おっしゃる言葉に、なるほど! 少し辛辣過ぎる感もあるけれど、膠原病や目の病気など、そんな弱音も吐かずに、自分の信念のもと、人生を歩んできた姿には、敬服すべきものがある。 フジモリ氏の滞在を支援されたことも、思慮深く、大統領でなく一般市民として受け入られたこと、色んな非難もあった事だろうに。 そして、やくざとの関わりも、その人の心の中の優しさを引き出す事が出来る聡明さ。 アフリカ行きも、普通では、無謀さに思えるのに、戦前・戦中・戦後を見てきただけに、腹が座って居る。 ウガンダの煮しめたような衣類をまとった女性に、お金が儲かったら何をしたいのかの問いかけに、その女性の答えが、「お腹いっぱい食べたいです!」という言葉に、何故か、目頭熱くなってしまった。 この間の2月の節分の巻きずしに、廃棄処分が多いので自粛しよう!と、コンビニ・スーパーも予約販売が、多くなった。 消費期限・賞味期限が、切れた物も、処分であり、今は、味噌、食用油・醤油などの調味料も賞味期限があり、私達は処分へとしている事に、罪悪感を感じなければならない。 何でも、物があふれている。 火をつけるもの、飲料水、食料、どこでも、手に入る便利さ。 当たりまえの事が、震災後理解出来ているのに、、、、 改めて、日常を考えてみる事にしないといけないと、思った。 作者のように、カトリック精神を持ち合わせていないが、読むたびに、なるほど、、、と、人生を見つめ直す気持ちになる本であった。
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曽野綾子のコラムが他の著作者よりも魅力的なのは何故か、ずっと考えていた。その答えがこの本で見つかった。ひとつは、自分の体験したことだけを語っていること。もうひとつは、その体験が日本の戦前戦後だけでなく、アフリカや修道院など本当の貧しさに根ざしていることだ。飢餓の中でも人間の尊厳を...
曽野綾子のコラムが他の著作者よりも魅力的なのは何故か、ずっと考えていた。その答えがこの本で見つかった。ひとつは、自分の体験したことだけを語っていること。もうひとつは、その体験が日本の戦前戦後だけでなく、アフリカや修道院など本当の貧しさに根ざしていることだ。飢餓の中でも人間の尊厳を失わずに他者への献身に尽くす人々についてを語られると、今の日本に生きる私たちにはぐうの音もでまい。どんなに厳しいことを言われても、曽野が書いていることの方が正論なのだ。
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