「太平洋戦争」アメリカに嵌められた日本 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいて思ったが、こういったジャンルの本は読んでいて気分が悪くなる。日本人がアメリカ人に虐げられているというような思いに駆られ、ある種の忍耐が必要だが、内容的には興味深い。 もとめていたオレンジ計画については、そんなに詳しく書かれていなかった。それでも星は4つ。 下記に付箋を貼った個所の要約を載せる: 50:バッファローソルジャーとは、南北戦争後の黒人兵のことで、毛がバッファローのようなちけじれ毛だったことからの呼称。 60:米西戦争のころからあったアメリカの偽善。フィリピン人はスペイン人から虐げられていると、そんな偽善でフィリピンを奪取。キューバも同じ。 79:1919年のパリ講和会議にて、国際連盟憲章に人種差別禁止の提言を盛り込む提案を、日本の牧野伸顕(のぶあき)が提唱。投票の結果は11対5。米ウイルソン大統領により、全会一致ではないとの理由で潰された。 82:蒋介石と妻の宋美齢はクリスチャン。米国にて日本の中国大陸における悪事をうったえ、宣伝活動に大成功。事実は満洲地域にて無法地帯であったゆえに、日本人が虐殺され中国政府は完全に無視を決めていた。 88:ヘンリー・スティムソンは米国国務長官。国際連盟で日本の悪事を喧伝。この嘘により日本は国連を脱退。 115:豪州人作家ハロルド・キャンバリーの嘘によって、南京事件は世界に信じ込まれた。 122-123:潜水艦による補給ラインを断つ作戦を、日本人がとらなかったのは、戦争と経済をつなげて考えず、戦争とは武道の勝負のように考えていた故。 159-162:日本にフェミニズムを伝えようとした大物米人フェミニスト、ベティー・フィリーダンは1980年に来日。日本人女性に、女性の解放をうったえるも、ほとんど相手にされなかった。代の日本嫌いになって帰国。 日本の女性たちには自分たちが男性に虐げられているとは思えなかった。 第5章「アメリカの深刻な病理」では、アメリカ人の歪んだ愛国心と自尊心に触れている。
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