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蚊がいる の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

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    11

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  3. 3つ

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2025/02/13

今回のエッセイはちょっと小難しい感じがしたのもあった気がしますが、やはりちょいちょい笑わせてくれます。面白かったです。

Posted byブクログ

2024/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気軽に読み返したくなる本。ショートショートというと星新一のようなSF系の内容によりガチなイメージだが、本書はエッセイのような小話集という感じがした。作者本人の実体験が書かれているような話が多かったが、どこまでが事実でどこからが作り話なのかが気になった。ショートショート好きなのだが、あまり読んだことがない雰囲気で最後まで楽しく読めた。

Posted byブクログ

2024/09/16

解説より引用「穂村さんは『無意識の合意』の不具合を見破ろうとしている。自分の『できなさ』を武器として世界を解析し続ける。」 穂村さんの本は私の心の安定剤。共感度100%でこんな人私以外にいるんだ!じゃあ結構いるのかも!と安心させてくれる。 普通のことができないこと、嫌なこと、恥ず...

解説より引用「穂村さんは『無意識の合意』の不具合を見破ろうとしている。自分の『できなさ』を武器として世界を解析し続ける。」 穂村さんの本は私の心の安定剤。共感度100%でこんな人私以外にいるんだ!じゃあ結構いるのかも!と安心させてくれる。 普通のことができないこと、嫌なこと、恥ずかしいことがあっても穂村さんのように後でネタにできればいいのになぁ。 普段の生活の中の、普通は話題にもならないようなことや感覚を、正確に自分の心情とともに描写する力欲しい。

Posted byブクログ

2024/04/24

ひとつひとつはすごく短いのだけれどその全てのオチのつけかたが天才すぎる。気にしすぎだよ、と思う部分も多いけどそれがこの作者の感性なんだろうな、本当に繊細だよ、、それでいてだいたい全て、読み終わった後に心が温かくなるというか、軽くなるのですごい。折に触れて読み返したい掌集。 「パッ...

ひとつひとつはすごく短いのだけれどその全てのオチのつけかたが天才すぎる。気にしすぎだよ、と思う部分も多いけどそれがこの作者の感性なんだろうな、本当に繊細だよ、、それでいてだいたい全て、読み終わった後に心が温かくなるというか、軽くなるのですごい。折に触れて読み返したい掌集。 「パッチワーク博士」「永久保存用」「心と爪先」「東大でいちばん馬鹿な人」「スピーチ」とか好きだった。 ⚫︎あらすじ 永久保存用 いちばんヨクキク随筆集 人気歌人にして、エッセイの名手・穂村弘の、もっともセンシティブな部分を収録したエッセイ集。自称“ふわふわ人間”穂村弘のあたふたっぷりに共感しつつ、その鋭い自分観察と分析は、まさに“永久保存用”の納得感。 (KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)

Posted byブクログ

2024/02/11

ゆるいけど、なんか核心をついているというか、「そういうこと、あるある。なんだろうね、あの気持ち」みたいな共感できることもあり、穂村弘のエッセイは本当に好き。

Posted byブクログ

2023/08/31

ニッチでありながらも、どこか感じたことのあるような情景に共感できた時、何とも言えない気持ちになる。 横尾忠則が手がけた装丁は圧巻である。

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2023/03/24

装丁のビビッドさと正反対な中身。 本当に、これに共感する方がマイノリティーなんだろうか。共感する人はやはり「わかる!」とかわざわざ言わないほうが多いだろうから、ぱっと見では分からないだけで、…… 自意識過剰なくどくど感で町田康『告白』のくまたろを思い出し、彼が現代に居るさまを...

装丁のビビッドさと正反対な中身。 本当に、これに共感する方がマイノリティーなんだろうか。共感する人はやはり「わかる!」とかわざわざ言わないほうが多いだろうから、ぱっと見では分からないだけで、…… 自意識過剰なくどくど感で町田康『告白』のくまたろを思い出し、彼が現代に居るさまをちょっと想像してしまった。

Posted byブクログ

2023/02/04

『男たち』の時計論争が面白い。男は客体視されることに慣れてないが、女は慣れているので時計1つでモテが変わるわけないと、男女間での思想の違いが良い。 付き合うなら嫌いの感性が同じくらいの人と。長所や美質には慣れてしまうが、短所や欠点は慣れることはない。むしろ蓄積される。 『蝿と...

『男たち』の時計論争が面白い。男は客体視されることに慣れてないが、女は慣れているので時計1つでモテが変わるわけないと、男女間での思想の違いが良い。 付き合うなら嫌いの感性が同じくらいの人と。長所や美質には慣れてしまうが、短所や欠点は慣れることはない。むしろ蓄積される。 『蝿とサンドイッチ』面白い。私じゃん。 かなり短いエッセイなので、読みやすさ抜群、面白さに綻ぶ。

Posted byブクログ

2023/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帰省したついでに自室から拾ってきました。再読。 解説が秀逸でした。初読だと「ほむほむって面白い」だけで終わっちゃうんですが、解説を踏まえると穂村さんのストイックさに戦慄することになる。この人は常に何が正しいのかを問い質しながら生きてるのか…求道者か…? ―どんなキャラクターであっても、この世のどこかには居場所がある。電車のなかで見かける説教好きなセクハラ酔っぱらいおじさんも、ちゃんとネクタイを締めて結婚指輪をしているではないか。でも、内気だけは駄目。伝わらない心を抱えて世界の周囲をくるくる回るだけ。そう気づいていながら、どうすることもできない。時間だけがどんどん過ぎる。だからこそ内気なのだ。(「内気だけが罪」30P) いちばんガツーンときた話。これは本当にそう。ウウッつらい…。

Posted byブクログ

2023/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

君は変わらないな、ホムラ君。 『世界音痴』を知ったいま、渚カヲルのような気持になりながら読みおおせた。 結婚しても歳月を経ても相変わらずそのまんま穂村弘で安心した。面白かった。 印象に残った話を挙げるなら、番組出演時にエンディングで凝固したシーンかしら。 テレビカメラに向かって手を振ることを体のどこかが潔しとせず、妙案に思念を巡らせた挙げ句に固まる。咄嗟に迫られて「特別」な何かをしようと頑張ってしまい、見事に敗れる姿は滑稽だけれど、思い当たる節があるぶん、胸に羞恥がちくりとくる。そうなのである、慌てて結末に「特別」を詰め込むなんて浅はかだし、「特別」が無条件に良いわけじゃなし、結末のバイバイに勝敗などない。こういう自己批判が、「特別」衝動が湧くのと同時に頭を去来するから、畢竟生きづらい。それでも穂村があまり苦悩する気色を見せないのはなぜだろう。「あれこれ考えちゃうよね」を受け容れているということだろうか。興味深い。

Posted byブクログ