世界まるごとギョーザの旅 の商品レビュー
紹介されている国は、トルコ、中国、ドイツ、アゼルバイジャン、ジョージア、韓国、ポーランド、スロバキア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス。つまり11ヶ国もあるわけで、餃子って、こんなにたくさん種類があるのか!ということに、ひたすら驚きの連続。同じマンティでも定住民族か遊牧民族...
紹介されている国は、トルコ、中国、ドイツ、アゼルバイジャン、ジョージア、韓国、ポーランド、スロバキア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス。つまり11ヶ国もあるわけで、餃子って、こんなにたくさん種類があるのか!ということに、ひたすら驚きの連続。同じマンティでも定住民族か遊牧民族かで味つけも作り方も変わる、というのも、言われてみれば納得なんだけど、その視点はなかったな、と。 本書に登場した各国のギョーザのなかでは、ドイツのマウルタッシェンと、ポーランドのピエロギ、それから、これはギョーザとして紹介されたわけではないけどカザフスタンのサムサを自分でも食べて/作ってみたいなぁと思った。 余談だけど、昨年海外に行ったときは、政情とかあまりきちんと調べずに行ってしまって、それでも大きな問題は起こらなかったのだけど、もし今後また行く機会があったら、そのときはもう少しきちんと調べてから行くようにしよう、と反省した。
Posted by
”旅の食堂ととら亭” ってお店は知らなかった。 自宅からそれほど遠くないじゃないか! そのお店のポリシーは、海外の、メジャーでない料理を、日本人のし好に合うようにアレンジするのではなくオリジナルのまま再現して提供するというもの。 定期的にメニューを更新する為に、取材旅行・研修旅行...
”旅の食堂ととら亭” ってお店は知らなかった。 自宅からそれほど遠くないじゃないか! そのお店のポリシーは、海外の、メジャーでない料理を、日本人のし好に合うようにアレンジするのではなくオリジナルのまま再現して提供するというもの。 定期的にメニューを更新する為に、取材旅行・研修旅行をする中で、”ギョーザ”が深くて長い旅とストーリーを生み出すことになる。 本書は、その道中での様々な料理・お国事情・苦労と喜び、その他様々な紹介記事。物書きが本職という訳ではないから、プロのエッセイや小説とは全く違う。妙に凝った表現や言い回しは少ないが、全てがノンフィクションで本人の言葉だけに率直で力強い。 面白く読ませて頂きました。 この紙質で、これだけ料理の写真がキレイに見えるのも有り難い。
Posted by
トルコのギョーザ、マントゥと韓国のギョーザ、マンドゥ、どちらもマンジュウという発音に似ている、という小さな疑問が大きくユーラシア大陸の暮らしと文化を繋いで行くそのスケールに圧倒。野方で食堂を営むご夫婦の行動力に圧倒。ヘイエルダールのコンティキ号やヘディンのロプノール湖探検を思わせ...
トルコのギョーザ、マントゥと韓国のギョーザ、マンドゥ、どちらもマンジュウという発音に似ている、という小さな疑問が大きくユーラシア大陸の暮らしと文化を繋いで行くそのスケールに圧倒。野方で食堂を営むご夫婦の行動力に圧倒。ヘイエルダールのコンティキ号やヘディンのロプノール湖探検を思わせるような大冒険の旅ギョーザ版。料理は生活の基本であるからこそ地域の味の連関性は人の移動の歴史の写し絵であることを教えてくれています。舌と胃袋(時々、肛門も…)を駆使して考察する新学問の確立!みたいな感じも出しつつ、基本は食いしん坊バンザイであるところが、さらにチャーミングです。読んでて、お腹がすくというよりも、この味、食べてみたい、という知的好奇心ならぬ胃袋的好奇心を掻き立てられる一冊なのでありました。何しろギョーザみたいな皮にフルーツ包んで熱いアングレーズソースですよ、食ってみたくないですか?
Posted by
- 1