日本の医療、くらべてみたら10勝5敗3分けで世界一 の商品レビュー
日本人が不信感を募らせる日本の医療ですが、客観的データで諸外国と比較すると、なかなかどうして優れていることがわかります。一例をあげると、肺がんの術後5年生存率。これはまぎれもなく日本の成績が世界一です。高い5年生存率を誇るのは、肺がんばかりではありません。詳しくは本文で触れますが...
日本人が不信感を募らせる日本の医療ですが、客観的データで諸外国と比較すると、なかなかどうして優れていることがわかります。一例をあげると、肺がんの術後5年生存率。これはまぎれもなく日本の成績が世界一です。高い5年生存率を誇るのは、肺がんばかりではありません。詳しくは本文で触れますが、大腸がんも胃がんも肝がんも、日本は世界トップクラスの水準なのです。
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医療サービスの良し悪しであるが、日本人は国内の医療機関で受診する実感、マスコミなどが流す情報でしか、その満足度を判定するしか方法がない。 この本は、よく言われている日本人ほど自国の医療に不信感を持っている国民はいないという不幸な現実をなんとかしようと書かれたものである。 で、日本...
医療サービスの良し悪しであるが、日本人は国内の医療機関で受診する実感、マスコミなどが流す情報でしか、その満足度を判定するしか方法がない。 この本は、よく言われている日本人ほど自国の医療に不信感を持っている国民はいないという不幸な現実をなんとかしようと書かれたものである。 で、日本と海外との医療の比較をより客観的に示すために、具体的に6つの柱を立て、それぞれに3項目の指標を定め、計18項目の指標で比較を試みた。 ①医療のレベル、②医療の身近さ、③薬への依存度、④医療費、⑤病院、⑥高齢化対策 医療制度というものは、国々によってありようも様々である。 「高自己負担・高医療型」(アメリカなど) 「低自己負担・低医療型」(イギリス、北欧など) 「中自己負担・中医療型」(日本・ドイツ・フランスなど) とあり、それぞれにメリット・デメリットがあり、分析されている。その中で冷静に分析して、日本型が、ごくごく平均的な暮らしをしている人にとって、総じてメリットが大きいのではというのが著者の結論だ。 色々、分析しながら書かれてあったが、日本の国民皆保険制度がGHQの社会実験から出発したとか、日本発祥の「母子手帳」が世界で賞賛されているとか、とにかく、世界ヵ国の医療事情、歴史的背景などが書かれてあり、あっという間に読めてしまいました。
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