あさきゆめみし(完全版)(ハードカバー版)(2) の商品レビュー
大和和紀版「源氏物語」の第2巻。光源氏は紫の上を引き取る一方で、恋の彷徨を続けていた。しかし、あこがれの藤壺の宮は光源氏との不義の子を出産し、罪の意識から光源氏を避けるようになる。さらに、正室の葵の上と先の春宮の未亡人である六条の御息所が争い、葵の上は御子の夕霧を産んだものの亡く...
大和和紀版「源氏物語」の第2巻。光源氏は紫の上を引き取る一方で、恋の彷徨を続けていた。しかし、あこがれの藤壺の宮は光源氏との不義の子を出産し、罪の意識から光源氏を避けるようになる。さらに、正室の葵の上と先の春宮の未亡人である六条の御息所が争い、葵の上は御子の夕霧を産んだものの亡くなってしまう。御息所も、後悔から娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決心する。孤独になった光源氏は、紫の上を正室として迎え入れ、ようやく安息を得る。
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おばばの源の典侍、藤壺の宮の出産、朧月夜との出会い、六条の御息所にとり殺された葵の上と残された子、紫の君との結婚。油断してると登場人物の誰が誰かわからんくなる。
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どんなに財産があったとしても。 どんなに社会的な地位があったとしても。 愛する家族に囲まれていたとしても。 健康に恵まれていたとしても。 人間は幸せになれるとは限らない。 生きていくこと。 老いていくこと。 病と向きあうことは避けられない。 そして、死は誰にもやってくる。 ...
どんなに財産があったとしても。 どんなに社会的な地位があったとしても。 愛する家族に囲まれていたとしても。 健康に恵まれていたとしても。 人間は幸せになれるとは限らない。 生きていくこと。 老いていくこと。 病と向きあうことは避けられない。 そして、死は誰にもやってくる。 それは、輝くばかりの美貌と才能に恵まれた「光る君」とて同じこと。 愛する人と結ばれたからこその生まれてしまうどうしようもない苦しみ。 すれ違ってばかりいた人と、長い時間をかけてようやくわかり合えたそのすぐあとに訪れる苦しみ。 その陰にある、大切な人の存在。 愛する子供の誕生と背中合わせの苦悩。 そして、決して帝にはなれないという宿命。 多くの人に愛された源氏は、悩み苦しみながらも、今を生きていく。 千年の時を越えて、日本だけでなく世界中で、語り継がれ、読み続けられてきた壮大な物語。 宿命とは。 幸福とは。 そして、人間とは何か。 心の奥の奥を見つめ続けた輝きは色あせることはない。 そして、いつまでも新しい。
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表紙が怖い。それぞれの事情があって、なかなかうまくいかないものです。たった2ページの顔見せ程度ながらもスタンスの違いが際立つ「槿(あさがお)の君」。
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