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あさきゆめみし(完全版)(ハードカバー版)(1) の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/08/24

「源氏物語」を漫画化した大和和紀の代表作。大河ドラマ「光る君へ」に誘われて読むことにした。登場人物の心理描写が細やかな上にコミカルなセンスが冴えて、原作を見事な少女漫画に仕立てている。完全版の第1巻は、光源氏の誕生から少年期、青年期まで描かれる。母である桐壺の宮への思慕、それに重...

「源氏物語」を漫画化した大和和紀の代表作。大河ドラマ「光る君へ」に誘われて読むことにした。登場人物の心理描写が細やかな上にコミカルなセンスが冴えて、原作を見事な少女漫画に仕立てている。完全版の第1巻は、光源氏の誕生から少年期、青年期まで描かれる。母である桐壺の宮への思慕、それに重ね合わせた藤壺の宮への愛は胸に迫る。平安の昔からマザコンってあったのだな。その光源氏をめぐって次々に女性たちが登場する。はかない生涯ながら自分の人生に満足しつつ終える夕顔、貴婦人ならではの思いにとらわれ生霊となる六条の御息所、幼く愛らしい紫の君、不器用な末摘花、どの人物も魅力的だ。

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2022/07/31

源氏物語をいきなり読むより、マンガでイメージを掴んでからと思って手に取った。 桐壺の更衣が主上に見初められ、光る君が生まれ、藤壺の宮と出会い、紫の君を引き取り、末摘花の姫君とのコミカルな話があり。

Posted byブクログ

2022/05/24

古典の、「源氏物語」。 何度か、挑戦してみるものの続かず… 漫画なら、いけるかも? あさきゆめみし、完全版。 立派な漫画本。 一巻の終わりに有る 「制作秘話」が面白い。 主人公の光源氏より、藤壺や、紫の上といった女性ばかり、印象に残って… 私も、同感。 そして、「作画と...

古典の、「源氏物語」。 何度か、挑戦してみるものの続かず… 漫画なら、いけるかも? あさきゆめみし、完全版。 立派な漫画本。 一巻の終わりに有る 「制作秘話」が面白い。 主人公の光源氏より、藤壺や、紫の上といった女性ばかり、印象に残って… 私も、同感。 そして、「作画という闘い」 では、絵のディテール、 背景、室内、調度品、など現在するものが無い。 十二単衣の袖口が、どの程度空いているのか… 実際、ハクビ学院で着付けてもらい、 髪も着け、顔も白塗り、眉も殿上眉 その格好のまま、写真を撮ったり。 その他、平安博物館の展示をみたり。 その苦労秘話が、興味深い。 おかげさまで、背景や、着物など、よーく見て、楽しめました。 そして作者は、 「光源氏」は、本当に困った人ですよ。 友達なら面白いかもしれないけど、 恋人や夫だったら、大変でしょうがない! などなど、全く同感ですね!

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2022/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典の教科書は紫式部から営業妨害で訴えられてしまえと、私は常々思っている。 恋愛モノ好きさんが避けてしまったらどうしてくれる。 甚だしい機会損失だ! 源氏物語は自分が読んだ時の年齢で捉え方が変わるので生涯楽しめる。さすが平安時代からのベストセラー小説。 高校生の自分は、美貌、教養、地位を備えた光源氏が素敵に見えた。そして、源氏に愛された紫や藤壺に憧れた。 社会に出て許容することを覚えた自分は、藤壺の代わりとなる女人を探し求め続ける光源氏を受け入れた。子どもの頃に親からの愛を充分に感じられなかった人だから仕方がないと。 一方で、自らの生きる道を選択した朧月夜に憧れ、プライドが高く甘え下手で生霊を飛ばしてしまう六条御息所に同情し、男に守られる対象で性的要素が武器な夕顔を蔑んだ。 ある程度、生きてる年数も重ねて大人になった自分は、いつまで経っても自らを制することが出来ず、女三の宮の降嫁を受け入れた光源氏に失望した。 そして紫が出家を望んだことに、ざまあみろ光源氏と胸がすく思いがした。 世間がD&Iを推進するなかで誤解を恐れず言うが、読み返すたびに自分が女性であることを感じずにはいられない作品。 あさきゆめみしは漫画なので小説よりも気軽に読みたい時に重宝している。

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2020/02/16

大学生の時以来。 大和和紀さんの描く少女マンガ的ビジュアルが、これ以上なく「源氏物語」にマッチしている。 引歌を出してくる場面もとてもさりげなく、それでいて原文の心情描写も見事に漫画で再現していると思う。 さらに完全版では、カラー原稿をカラーで拝める。 第1巻は、まだまだ少年の...

大学生の時以来。 大和和紀さんの描く少女マンガ的ビジュアルが、これ以上なく「源氏物語」にマッチしている。 引歌を出してくる場面もとてもさりげなく、それでいて原文の心情描写も見事に漫画で再現していると思う。 さらに完全版では、カラー原稿をカラーで拝める。 第1巻は、まだまだ少年の面影を残す光源氏の、藤壺の女御への恋慕が丁寧に描かれています。 光源氏が次々と女性に手を出すのも、求めても手に入らない藤壺への想いを抱えているからこそなので、現代人にも光源氏の心情を自然に理解させるオリジナルが入っているのが第1巻です。 原作では六条御息所と馴れ初めも抜け落ちているため、 序盤の主要人物との関係性がとてもわかりやすく描かれているなぁと思います。 夕顔のたおやかさ、藤壺の女御の華やかさ、六条御息所の気品に、葵の上のプライドの高さ、若紫の愛らしさ、末摘花の不器用さ。 第1巻にして、たくさんの女性が登場しますが、それぞれに魅力的。

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2018/02/20

中学生の時に読んだものを今、完全版として 読み直しています。 あの時とは、受け止め方は 違ってくるとは思うけれど、 源氏の君は相変わらずだな~。 でも、そうなっちゃう理由とか、それでも憎めない こととか分かってきた。源氏の君の年齢をとっくに 追い越してしまったからだろうか。 ...

中学生の時に読んだものを今、完全版として 読み直しています。 あの時とは、受け止め方は 違ってくるとは思うけれど、 源氏の君は相変わらずだな~。 でも、そうなっちゃう理由とか、それでも憎めない こととか分かってきた。源氏の君の年齢をとっくに 追い越してしまったからだろうか。 結構、印象に残っている姫君方が 1巻に早々に登場していらっしゃいました。 巻末に収録されている、大和和紀さんの制作 秘話もおもしろい。

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2017/04/30

カラー版で再読。各話の表紙絵がカラーで美しすぎる。巻末の「製作秘話」によると冒頭は原作設定を元にしたオリジナルらしいけれど、すばらしい展開と結末。ばっちり決まっている。桐壺の更衣×桐壺帝→光源氏→(ババァーン)→藤壺の宮。

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