ふたりユースケ の商品レビュー
児童書なので、文字も大きくサクサク読めた。 主人公小川ユースケが、引っ越した町の伝説の神童だったという『大川ユースケ』にそっくりだったという所から話は始まる。 神童に近付かなければならないという重圧、大川ユースケの遺書から分かる彼の悩みと苦悩、そして死の真相など、最後の最後ま...
児童書なので、文字も大きくサクサク読めた。 主人公小川ユースケが、引っ越した町の伝説の神童だったという『大川ユースケ』にそっくりだったという所から話は始まる。 神童に近付かなければならないという重圧、大川ユースケの遺書から分かる彼の悩みと苦悩、そして死の真相など、最後の最後まで飽きさせない物語だった。
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相変わらず安定した、うまい文章です。 引っ越したら、そのまちに神童と呼ばれて町の希望の星だった、亡くなった子がいて、名前も顔もそっくり、といって注目され、その子のように振る舞え、といわれる、というお話……。 自分がなりたくないものに、他人に無責任に要求されるつらさ、がテーマです...
相変わらず安定した、うまい文章です。 引っ越したら、そのまちに神童と呼ばれて町の希望の星だった、亡くなった子がいて、名前も顔もそっくり、といって注目され、その子のように振る舞え、といわれる、というお話……。 自分がなりたくないものに、他人に無責任に要求されるつらさ、がテーマです。 いまの小学生に響くか……は正直いってわかりませんが、文学で買えるものがほとんどない今、貴重な一冊でしょう。 小学校は買っといていいと思います。 2017/04/25 更新
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ぼくは小川ユースケ、もうすぐ6年生。お父さんの仕事の都合で引っ越してきたこの須留目町には、かつて伝説の神童「大川ユースケ」がいたんだ。川の事故で亡くなった「大川ユースケ」に顔も名前も似ていることから「生まれ変わり」だと、みんなから期待されるようになってしまったぼく。はじめはいい気...
ぼくは小川ユースケ、もうすぐ6年生。お父さんの仕事の都合で引っ越してきたこの須留目町には、かつて伝説の神童「大川ユースケ」がいたんだ。川の事故で亡くなった「大川ユースケ」に顔も名前も似ていることから「生まれ変わり」だと、みんなから期待されるようになってしまったぼく。はじめはいい気分だったけど、周りの期待にこたえられるわけもなく、だんだんつらくなってきて…。ぼくはぼくなのに。
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小川ユースケは、引っ越した先で神童の生まれ変わりとして、町中の期待を背負うことになってしまう。 「神童」でなければならない。イメージとちがうと非難される。期待をおしつけられた男の子のプレッシャーが、本人の語り口でわりと軽快に描かれていて読みやすい。なのに、プレッシャーに押しつぶ...
小川ユースケは、引っ越した先で神童の生まれ変わりとして、町中の期待を背負うことになってしまう。 「神童」でなければならない。イメージとちがうと非難される。期待をおしつけられた男の子のプレッシャーが、本人の語り口でわりと軽快に描かれていて読みやすい。なのに、プレッシャーに押しつぶされた子どもの気持ちが心につきささる。押しつけられた期待ってこわい。
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主人公が田舎に引越したら死んだ神童の大川ユースケと間違えられて危うく自分の人生を踏み外してしまいそうになるはなし。
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父の転勤(実は左遷)で、引っ越しした町でユースケはその町の伝説の神童ユースケとうりふたつであることから、ユースケの生まれ変わりと騒がれ、神童ユースケであることを期待されるようになる。 神童であったユースケは川でおぼれてなくなっているのだが、その再来を期待され、初めはうまく溶け込め...
父の転勤(実は左遷)で、引っ越しした町でユースケはその町の伝説の神童ユースケとうりふたつであることから、ユースケの生まれ変わりと騒がれ、神童ユースケであることを期待されるようになる。 神童であったユースケは川でおぼれてなくなっているのだが、その再来を期待され、初めはうまく溶け込めたかに思えたが、神童と同じことができないと今度は周囲から冷たくされる。地域の有力者でもある神童の父親は、ユースケが神童ユースケになれるよう手を差し伸べてくれるのだが…。 「ねこのネコカブリ小学校」や「キャベたまたんてい」など、おもしろい本を書く人だなあと思って読んだのだが、中途半端な筋運びに、ちょっと残念。
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